Firefoxの新JavaScriptエンジン、ChromeとSafariのレベルへ到達

MozillaはFirefoxのJavaScript実行処理性能を引き上げる開発に取り組んでいる。従来のTraceMonkeyの改善に加え、新しいJITエンジンとしてJaegerMonkeyを導入。2つの異なる側面を有するJITエンジンを組み合わせることで、さらに高速化を実現することを狙っている。

• SpiderMonkey - FirefoxのコアJavaScriptインタプリタ
• TraceMonkey - 特定パスを一気に高速化するJIT
• JaegerMonkey - 浅く広く高速化を実現するJIT

Chrome開発版とSafari開発版(Webkit開発版)のJavaScriptエンジンとの性能比較がARE WE FAST YET?で随時アップデートされて表示されているが、32ビット版と64ビット版の双方において、TraceMonkeyとJaegerMonkeyを組み合わせたエンジンがChrome開発版やWebKit開発版の性能レベルに到達したことを示しはじめた。

32ビット版のSunspiderではChrome/Safariよりも高速、32ビットv8benchではSafariより高速、64ビットSunspiderではChromeより高速、64ビットv8benchではSafariより高速と、甲乙つけがたい結果を出している。数カ月にわたる性能向上の軌跡をみても、これらFirefoxの開発中のエンジンがChromeやSafariのレベルに到達したことを示している。