モバイルインターネットの波は世界を覆っており、ついにヒマラヤ山脈にある世界最高峰、エベレスト山もカバーエリアとなった。北欧の無線通信オペレータTeliaSoneraと同社がネパールに所有する子会社Ncellは先に、エベレスト山地区で3Gサービスをローンチしたことを発表した。

Ncellは最高地点の標高8,843メートルを誇るエベレスト山地区でのサービス提供にあたり、標高5,200メートルにあるクンブ谷に3G基地局を設置した。世界で最も高い標高で提供される3Gサービスとしており、基地局には太陽発電ベースのものも含まれているという。地元の住民や登山者は3Gサービスを利用して、Webサーフィンや電子メール、動画の送信などが可能になるという。

これまでエベレストでは、China Mobileが2007年に音声サービスの提供に成功しており、Nepal Telecomも衛星を組み合わせたGSMサービスの提供を行っている。だがこれらは割高で、どちらかというと非常用という位置づけだったようだ。

Ncellは2011年までにネパールの3Gサービスの人口カバー率を90%にするとも述べている。

ついにエベレストでもネットがつながる時代に……