アメリカンファミリー生命保険会社(アフラック)は1日、同社販売代理店組織であるアフラック全国アソシエイツ会と共同で設立した『公益信託 アフラックがん遺児奨学基金』について、2011年度の新規奨学生120人の募集を開始した。募集期間は、同日から、2011年2月28日までとなっている。

アフラックによると、2010年度の同奨学金制度への応募者は380人で、その9割以上が母子世帯。保護者の就業状況は、無職・パートが6割以上を占めていたという。日本の母子世帯の平均年間収入は、全世帯平均の3分の1程度。今年4月から、国の公立高校無償化・高等学校等就学支援金制度が始まったが、入学金、教材費、通学費など、助成される授業料以外にかかる費用が、公立高校で約24万円、私立高校で約46万円かかり、「依然として教育費は大きな負担になっていることがうかがえる」(アフラック)。

「公益信託 アフラックがん遺児奨学基金」は、がんで主たる生計維持者を亡くし、経済的理由から、修学の機会が狭められている高校生への支援を目的とした奨学金制度。奨学生には、月額2万5,000円(年額30万円)を高等学校など卒業まで給付し、卒業後の返還は不要となっている。また、他の奨学金制度との併用の有無も問わない。

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