【FXテクニカル】ドル円

21日移動平均線(81.70)や81.71(フィボナッチ23.60%戻し)をブレイクし、ドル買い基調が鮮明になっている。目先の焦点は、82.00のラインを突破するかどうかだろう。このラインを突破した場合は、2週間上値を抑えていた分ドルの上昇圧力一層高まり、5月からのレジスタンスライントライを視野に入れた展開となる可能性も出てくる。

ただ、その前には当然いくつかのレジスタンスポイントがあり、それらを突破することが大前提となるのは言うまでもない。

まず82.00の次のポイントとして浮上するのが82.52(フィボナッチ50.00%戻し)。なぜなら、ここのレベルには、いくつかのテクニカルポイントが散見されるからだ。まず、81円台のレジスタンスポイントだった81.50から約1円レンジにあたる82.50が82.52と共にドルの上値を抑える可能性がある。また、エンベロープ上限(MA:21 1%)も82.52に位置している点も見逃せないだろう。

仮に82円ミドルを完全に突破した場合は、フィボナッチ指数に絡んだ34日移動平均線82.64、そしてボリンジャー・バンド(MA:21 σ2.0)82.84レベルが浮上する。後者の82.84は83.00のライン手前に位置していることから、レジスタンスゾーンを形成する可能性にも注意しておきたい。

逆に82.00が相変わらず強固なレジスタンスとして意識される場合は、81.50がサポートへ転換したかどうかを見極める必要があろう。このレベルで反転するなら82.00トライのムードは継続していると思われるが、あっさり下抜けるようだと81.00のライン割れが再び焦点として浮上する可能性が出てくる。

USD/JPY 日足