高級マグロの代名詞である大間のマグロ。その伝統的な漁法といえば、漁師が腕一本で数百キロのマグロに挑む一本釣りだ。極寒の津軽海峡で命を賭けてマグロに真剣勝負を挑む漁師たち。そんな彼らの頼りになる相棒「一本釣り漁船」を、このたび青島文化教材社が世界で初めてプラモデル化する。

創業明治40年の水野染工場の協力を得て忠実に再現したという大漁旗

キット化されるのは一本釣り名人・山崎倉氏の持ち船である『第三十一漁福丸』のフルハルモデル喫水線モデルの2種類。これはテレビ朝日の人気ドキュメンタリー番組「マグロに賭けた男たち」にも登場したことがある大間港が誇る一本釣り漁船だ。

見るからにニッチ。相当に狭いスキマを狙ったキットといえるが、送り出す側はあくまでもマジメ。現地に3度にわたって取材したという青島文化教材社によると「候補として何隻か見せていただいたのですが、取材で初めて漁船がオーダーメイドであることを知りました。同じ漁船でもこんなに違いがあるんだ……と驚かされたのが実状です。そのため想定以上のパーツ点数となり、最終的には320点のパーツ点数となりました」とのことで、とことん細部にこだわってスケール化したという。

大物を釣り上げるのは男のロマン。漁師とマグロのフィギュア付き

集魚灯の一個一個までパーツ化。非常に細かい

まさしく北島三郎の「北の漁場」の歌詞が似合う本キット。軍艦以上に男のロマンをかきたてることウケアイか。なお、1/64スケールモデルで全長約257mm。発売は11月中旬で価格は各3,570円を予定している。