Adobe Systemsは、米ロサンゼルスで開催中の年次イベント「Adobe MAX 2010」において、Adobe AIRの新バージョン「Adobe AIR 2.5」のリリースを発表した。動作プラットフォームの幅をさらに拡げ、PCだけでなく、スマートフォン、タブレット、テレビなど、Adobeが提唱する"マルチスクリーン/マルチプラットフォーム"対応を大きく進めるランタイムとして注目される。

Adobe AIR 2.5では、加速度センサー、カメラ、ビデオ、マイク、マルチタッチ、ジェスチャーのサポートが追加/強化されており、より表現豊かなアプリケーションが作成可能になっている。また、ジオロケーションもサポートされ、開発者は位置情報を活用したアプリ/サービスの開発が可能になる。

さらにAIR2.5では、アプリケーション内でブラウザ本来のコントロール機能を表示させることが可能で、HTMLと.SWFのコンテンツを統合できる。また、SQLite のサポートにより、AIRアプリケーション内のデータベースの保存とキャッシングを容易に行える。

対応OSは、BlackBerry Tablet OS、Android、Windows、Macintosh、Linux、そして「iOSベースのスマートフォンやタブレット(アドビのニュースリリースより)」となっている。またSamsungは「Samsung SmartTV の」製品ラインにAdobe AIR 2.5を採用することを発表しており、TVメーカーとしては初のAIR搭載となる。AIR 2.5を搭載したスマートフォンやタブレットは2011年初旬からAcer、HTC、Motorola、RIM、Samsungなどから提供される予定。