Analog Devices(ADI)は、1パッケージでトランスフォーマドライバとPWMコントローラを集積したデジタルアイソレータ「ADuM347x」を発表した。同ファミリは5製品をラインアップ。いずれもすでに量産出荷を開始しており、1000個受注時の単価はともに2.88ドルとしている。

デジタルアイソレータ「ADuM347x」のブロック図

5製品はいずれも4チャネルのデジタルアイソレータで、型番によりチャネル構成が順方向と逆方向が4/0、3/1、2/2、1/3、0/4という組み合わせで分けられている。表面実装20ピンの小型SSOPを採用しており、従来ソリューション比で、ボード面積で最大30%、コスト面で10%、それぞれ削減することが可能だ。これにより、システム設計者は、5.0Vや3.3Vの入力電源から、3.3V~30Vで最高2Wの安定化された絶縁電源を供給するDC/DCコンバータを構築することができるようになる。

4チャネルのデジタルアイソレータ5製品は、4個の独立したデータアイソレーションチャネルと、最高25Mbpsのデータレートの両方を提供するほか、絶縁されたフィードバック機能を備えたトランスフォーマドライバとPWMコントローラにより、最高70%の効率で安定化された電源出力を可能とする。また、ADIの特許技術であるiCouplerデジタルアイソレーション技術を用いており、2500Vrmsの絶縁性能も提供する。

評価ボード「EVAL-ADuM3471EBZ」もすでに提供開始している。これは、2個の独立かつ絶縁されたDC/DCコンバータ回路で構成されており、ADuM347x用に、1電源および2電源アプリケーションのデモを行うことが可能。DC/DCコンバータのスイッチング周波数は、200kHzから1MHzの範囲で調節ができるほか、多様なI/O構成をサポートしていることから、ADuM347xデバイスの評価を容易に行うことができるようになっている。