実質"ゼロ金利"、市場予想を越える金融緩和策を市場は好感

アジア時間概況

本日のアジア時間は強弱まちまちの状況へ。市場を動かしたのは、日銀とRBA(豪準備銀行)が決定した金融政策予想外の内容だった。

日銀は、政策金利である無担保コール翌日物金利の誘導目標をゼロー0.1%にすることを全会一致で決定した他、国債、コマーシャルペーパー(CP)、そして社債等5兆円規模の金融資産を買い入れる基金を創設することも同時に表明した。市場予想を越える金融緩和策を好感し、日本225種は節目の9500を再び上抜ける展開が継続。この値動きに円相場も連動し、クロス円を中心にリスクテイクの円安基調が再び強まりつつある。

ただ、ドル円は84.00のラインブレイクに失敗したこともあり、あらためてドル売り圧力の強さを確認する展開へ。

一方、RBA(豪準備銀行)は、予想外の金利据え置きを決定した。これにより豪ドルは、対ドルで0.95ミドルまで急落。対円でも心理的節目80.00をタッチする等、11月の利上げ観測は依然として根強いものの、利益確定売り圧力が継続したまま欧州タイムを迎えようとしている。

本日の主要経済指標

・17:30 英国・9月PMIサービス業

・18:00 ユーロ圏・8月小売売上高

・18:00 ユーロ圏・EU四半期リポート

・20:45 米週間チェーンストア売上高

・21:55 米週間レッドブック大規模小売店売上高

・23:00 米国・9月ISM非製造業景況指数

欧米時間

FRB(米連邦準備理事会)に追随するように、日銀も積極的に追加の金融緩和策を表明したことで、将来の金利差拡大観測から、ドルと円が更に売られ易い状況となってきた。

本日も市場の関心を集める欧米経済指標だが、これらが市場予想を上回るようなら、ユーロを中心に再びリスクテイク基調が戻る可能性もある。

しかし、逆に下回るようだと、くすぶり続けるソブリンリスクを背景に、リスクアセットを手仕舞う動きが継続しそうだ。その場合、ユーロは対ドルで、1.38をレジスタンスに3.5万枚まで膨れ上がったIMMのポジション整理主体の動きが継続すると思われる。対円でも心理的節目115.00が意識される展開が続いており、今日も反落するようだと、以外に調整色が長引く可能性も出てくるだろう。

調整と言う面では、商品価格の動向も見逃せない。スポット金価格は連日の史上最高値更新により、利益確定売り圧力が高まっている。本日も反落するようだと英FTSE100への指数インパクトの強い鉱山セクターでも軟調な地合いとなる可能性があるからだ。

また、NYタイムでは、市場の注目を集める9月のISM非製造業景況指数が発表される。ISM製造業指数が予想外の低下を示しただけに、ネガティブな内容となれば今週末の米雇用統計の警戒感も強まりやすい。米SPX500もフィボナッチ61.80%戻しで上値の抑えられる状況が継続しており、リスク回避地合いとなれば、ユーロ同様に利益確定売り優勢の展開になるシナリオも浮上しよう。

ドル円 日足

米国SPX500種株価指数 日足

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