東芝、グラスレス3Dテレビ、20V型と12V型を12月に発売

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東芝、グラスレス3Dテレビ、20V型と12V型を12月に発売

村田修  [2010/10/05]

東芝は4日、開幕前日のCEATEC 2010の同社ブースで、インテグラルイメージング方式を採用したグラスレス3Dテレビ、20V型の「20GL1」、12V型の「12GL1」を発表した。発売は12月下旬。価格はオープンで、市場価格は20GL1が24万円前後、12GL1が12万円前後と予想される。

同社の執行役上席常務 ビジュアルプロダクツ社 社長の大角正明氏は、「東芝が考える映像の未来、今日は、テレビにイノベーションを起こす2つの未来を発表させていただきたい」と述べ、まずはグラスレス3Dテレビ「20GL1/12GL1」の発表を行った。20GL1/12GL1は、メガネなしで3D映像を楽しめる世界初のテレビ。

世界初のグラスレス3Dテレビを発表する大角氏

現在市販されている3Dテレビには、フレームシーケンシャル方式が採用されており、3D映像を見るためには、アクティブシャッター方式に対応した3Dメガネが必要になる。インテグラルイメージング方式は、視差を利用した3D表示の方法の一種。視差を利用した立体視は、縦1ラインごとに左右の映像を表示し、視差バリアなどにより、それぞれを左右の目に届けるという方法が一般的だ。一部の携帯電話やポータブル機器などが採用している。しかし、従来の方式では、2種類の映像で3D化を行っているために、見る角度が変わっても同じ立体感になり不自然、という問題点があった。

インテグラルイメージング方式では、より多くの映像を使用するという方法で、この問題を回避。20GL1/12GL1で使用されている映像は9種類。これらの映像は、もとの映像を構成する、物体や背景、シーンなどの要素を解析し、それぞれが立体的に配置され、動いているときに、ユーザーの位置からはどのように見えるのかを計算、専用の多視差変換LSIにより作り出されるものだ。パネル前面には「垂直レンチキュラーシート」が張りつけられており、9種類の映像を、それぞれ別の角度に放射する。これにより、ユーザーが見る角度によって異なる3D映像が見える。3D効果が得られる範囲も、一般的な視差バリアを使用した3D表示に比べて広く、左右約30°の範囲で立体視が可能だ。また、一般的な視差を利用した3D表示では、縦1ラインごとに別の映像を表示するために、横の解像度は半分になってしまっていた。それに対して、20GL1/12GL1では、東芝モバイルディスプレイが開発した「グラスレス3D専用LEDパネル」を採用。このパネルは、RGBが縦配列されている1画素を、さらに横方向に9分割しているというもので、これにより、9視差分の映像を表示しても、解像度の低下を招かない。なお、20GL1では、表示画素数は1,280×720だが、パネルの画素数は11,520×720となっている(12GL1では表示画素数が466×350でパネル画素数は4,194×350。ただし、2D表示にした際に、この解像度を利用できるというわけではない)。

20GL1はデジタルダブルチューナーを搭載、12GL1はデジタルシングルチューナーを搭載する。いずれも、USB端子を装備しており、外付けHDDへの録画機能を装備する。20GL1は、「Cell Broadband Engine」を搭載、12GL1は「グラスレス3D専用レグザエンジン」を搭載する。

発表した2モデルに関して大角氏は、「今回の製品は、現段階でもグラスレス3Dは可能だということを市場に示すための、技術オリエンテッドな製品」としている。さらに、現在同社も販売しているメガネを使用する3Dテレビとの対比に関して、「長期的には、3Dはグラスレスになると考えているが、画質やサイズ、コストなどの面で、グラスレス3Dテレビは、まだすべてのユーザーに満足してもらえるところまでは行っていない。画質を重視した大型モデルでは、メガネを使用する3Dテレビの販売も続けていく。しかし、技術力を結集して、世界で最も早く、大型のグラスレス3Dを発売したいと考えている」と述べた。なお、会場には、56V型のモデルも参考出展されていた。これはまだ試作という段階で、製品化などについては未定とのことだ。ちなみに、56V型モデルの視差数は6。

発表された2製品は、20V型と12V型というパーソナルサイズのモデル。ただし、同社では、大型モデルの開発も進めており、会場には56V型のグラスレス3Dテレビが参考出展されていた

続いて大角氏は、もう1つの未来として、「東芝クラウドテレビ構想」を発表した。クラウドを活用した新しい視聴スタイルを提案するもので、「レグザAppsコネクト」というサービスが提供される。レグザAppsコネクトは、スマートフォンやタブレットPC、Windows 7環境から利用可能なアプリで(10月下旬にiOS板をリリース。その後、他の環境向けに展開予定)、当初は、レグザなどを端末からコントロールする「タッチリモコン」、タグ情報をクラウドサーバーに共有する「タグリストシェア」の2種類が用意される。タグリストシェアは、レグザで録画した番組のお気に入りシーンやおすすめシーンなどの情報のみが記されたタグファイルを、日本中のレグザユーザーが共有するという仕組み。なお、スカパーJSATも公式タグりストの提供を検討中としている。レグザAppsコネクトは、CELLレグザと、「ネットdeナビ」に対応したすべてのRDで使用可能だ。また、今後、さらに便利なAppsを開発していくとのことだが、具体的にどのようなAppsが、という点は、まだ公表されていない。

「レグザAppsコネクト」の第1弾として提供される「タッチリモコン」

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