TVとWebをシームレスに融合する米Googleの「Google TV」がまもなく米国で登場することになりそうだ。Googleは10月4日(現地時間)、Google TVのコンテンツパートナーの第1弾を発表した。また6日(同)には米Logitechが米サンフランシスコにおいてGoogle TV対応製品の発表イベントを開催する。

Google TVは、TV上で番組の視聴とWebブラウザの利用を共存させる仕組みである。具体的にはAndroid、Chromeブラウザ、Flash 10.1で構成される。通常のブラウザ向けWebページを表示できるが、WebコンテンツがGoogle TV向けに最適化されていれば、10フィート・ユーザーインターフェイスでユーザーがより快適にWebページを利用できるようになる。Google TVではまた、Androidアプリの利用も可能だ。

4日(同)にGoogle TV対応を発表したコンテンツパートナーは6社。Turner Broadcastingは、TBS、TNT、CNN、Cartoon Network、Adult SwimなどのWebサイトをGoogle TVに最適化した。NBC Universalは株価情報やファイナンシャルニュースをリアルタイムで提供するアプリケーション「CNBC Real-Time」、米プロバスケットボールリーグNBAはゲームスコアやハイライトシーンを提供するアプリケーション「NBA Game Time」を用意。残る3社は映画・TV番組のストリーミングサービスで、映画ケーブルチャンネルHBOのオンデマンドサービス「HBO Go」、Amazon.comの「Amazon Video On Demand」、Netflixの「Watch Instantly」がGoogle TVで利用可能になる。

Amazon Video On Demandのデモ

これらのほか、New York TimesやUSA Todayなどのニュースサイト、VEVO、Pandora、Napsterなどの音楽サービス、Twitter、blip.tvなどがGoogle TVにサービスを最適化する作業を進めているという。Googleは同日に、Google TVの新情報を提供するブログ、機能や対応コンテンツの説明、開発者向け情報などをまとめた専用ページを立ち上げた。

Logitech Revue

10月6日のLogitechの特別イベントでは、同社CEOのJerry Quindlen氏がGoogle TV向けの製品を発表する。同社はHDTVをGoogle TVに対応させるコンパニオンボックス「Revue」の提供を明らかにしており、その場でRevueの具体的な提供スケジュールを発表する可能性が高い。キーボードを必要とするGoogle TVの操作用にHarmonyテクノロジを用いたコントローラを用意するとしており、周辺機器の詳細にも注目が集まっている。