【FX テクニカル クロス円】豪ドル円

昨日、IMF(国際通貨基金)は、『豪ドルは中期的にやや過大評価されている』、と報告書で発表した。一方、RBA(豪準備銀行)による利上げ期待も根強く、豪ドル円は約4か月ぶりの高値圏を維持している。この利上げ期待を背景に81円ミドルレベルを突破するなら、ピボットR2(81.60)、R3(81.83)が82円到達前のレジスタンスポイントとして浮上する。

ただ、9月中旬以降、84.40-50が強固なレジスタンスゾーンを形成し続けていることから、一度ポジション調整に入るムードが感じられる。

豪ドル売りが強まった場合、81.00のラインが目先の下落ターゲットとして浮上する。なぜなら、このライン付近には、3つのサポート要因がクロスしているからだ。

まず、パラボリックのSAR(ストップ・アンド・リバース)値が80.98にあり、ピボットを重ねてみると、S1が80.97と共に豪ドルを下支えする可能性がある。更に、サポートラインも81.00とクロスしており、サポート要因となるか注目したい。

これら下値ポイントを下抜けても、80.50を挟んで、ピボットS3(80.54)とフィボナッチ23.60%戻し80.49が、次のターゲットとして控えている。9月28日はこのレベルが意識され反転していることから、再び市場の関心が集まるか注目される。

ここまでの下落で、約1円レンジ。ただ、景気減速懸念を背景にリスク回避圧力が強まる可能性も考慮し、80.00までの1.5円レンジを考えておきたい。

豪ドル円 1時間足