日本能率協会マネジメントセンターは、28日に行われた手帳トレンド記者説明会で、2011年版手帳シリーズ全216アイテムを順次発売すると発表した。ビジネス手帳の定番『能率手帳』に新商品が加わったほか、TBS「王様のブランチ」やTSUTAYAとコラボレーションを行った手帳も登場するなど、豊富な品ぞろえとなった。

昨今は"手帳術"がブームに。記者説明会の会場でも「能率手帳」「PAGEM」を使っての手帳の活用方法が紹介された

能率手帳シリーズでは、2010年版4月始まり手帳に続き、1月始まり手帳でも「能率手帳 ワイド」がラインナップに加わった。縦162mm、横95mmと従来の手帳よりも縦長で、手にしっくり収まるサイズに。週間予定表の使い方に応じて4種類を用意しており、価格はいずれも945円となっている。

また、「楽天みんなの就職活動日記」と能率手帳がコラボレーションを行った「みんなの就活ダイアリー」も登場。10月上旬の発売で、価格は1,575円。能率手帳シリーズからは、「日経WOMAN」と共同開発した働く女性向けの「能率手帳 キャレル」も発売される。価格は1,428円。

「能率手帳 ワイド」は使い方に応じて4種類を用意

「王様のブランチ×ペイジェム」(左)と「みんなの就職ダイアリー」

「持っていて楽しくなる手帳」をコンセプトに開発された「PAGEM(ペイジェム)」と、TBS「王様のブランチ」のコラボ商品では、これまでのA6サイズに加えてB6サイズが新登場。さらにA6サイズのバーチカルタイプ(週間予定表の時間軸が縦に入っているタイプ)も加わった。価格はA6サイズが1,470円、B6サイズが1,701円。

TSUTAYAとコラボレーションを行った「ペイジェム・Tバージョン」

TSUTAYAと共同開発した「ペイジェム・Tバージョン」も2011年版で新登場。日記欄を24時間対応にするなど、幅広いライフスタイルに対応しているのが特徴で、全国の「TSUTAYA」手帳コーナー設置店舗限定で発売される。表紙はパールホワイト、ブラック、ピンクの3色があり、A6サイズが1,260円、B6サイズが1,449円となっている。

日本能率協会マネジメントセンター代表取締役社長の長谷川隆氏

記者説明会では、同社代表取締役社長の長谷川隆氏が、「スマートフォンやiPadなどデジタル機器が登場しても、手帳の個人市場は順調に推移している。特に女性によく利用していただいており、我々のデータでも、スケジュール管理に関して男性はおもにデジタル機器を、女性は手帳を使う傾向があるとの結果が出ている」と指摘。

手帳を通して"書く"文化を根づかせたいと話し、「直(じか)にペンで書く機会も減っているだけに、自分の感情を書き留めたり、一日の仕事を振り返ったりしながら、自分の成長に手帳を役立ててほしい」と強調していた。