AppleがiPad向け部材調達の強化を進めている。iPad販売の好調を受けて内部の需要予測を上方修正するとともに、第2世代iPad登場の布石だとする噂が広がっている。

これは台湾Digitimesの9月16日(現地時間)付けの記事(要登録)に端を発するもので、複数のメディアが報じている。それによれば、台湾の部品サプライヤらが次世代iPad用の部品のバリデーションを行っており、製造に向けた動きを活発化させているという。これらのサプライヤによれば、第2世代iPadのリリースは2011年第1四半期になる見込みだという。詳細は不明だが、供給されるタッチパネルの内容から既存のものと同じ9.7インチサイズを維持するようだ。

またこのタッチパネルについては、新たなサプライヤをAppleが追加したことも報告されている。これについてはDigitimesが9月14日に報じており、Marcrumorsがその内容を紹介している。現在、iPad向けのタッチセンサーはWintekとTPKが供給を行っているが、WintekがiPadローンチの初期のタイミングで製造問題を抱えたために供給が遅れ、結果としてiPadのローンチにおける供給台数が極端に少なくなったほか、ワールドワイドでの発売がずれ込みと発売から半年が経過するまで供給が改善されないという失態につながっている。こうした経緯を受け、新たにタッチセンサー供給元としてAU Optronics (AUO)傘下のCandoが追加され、2010年9~10月のタイミングでiPad向けに4.5世代にあたる製造ラインを稼働させる見込みだという。この4.5世代のラインはほぼiPad向けであり、月産100万個のセンサーが製造可能となっており、以前のような供給トラブルに悩まされることはなくなりそうだ。