矢野経済研究所は9月22日、アクセス解析ツール/広告効果測定ツールに関する調査結果を発表した。

それによると、アクセス解析ツール/広告効果測定ツールの2009年度の市場規模は、前年度比102.9%の65億500万円。過去の数字を見ると、2007年度が59億1500万円、2008年度が63億2000万円(前年度比106.8%)という実績で、成長は継続しているものの、そのペースは鈍化している。その理由について矢野経済研究所では、「無償ツールの影響および、景況の悪化に伴うライセンス製品の苦戦」を挙げている。

矢野経済研究所では、今後に関しても「微増傾向で推移する」と予測しており、成長を牽引する要因として「無償ツールから有償ツールへの切り替え」、「同一企業内における利用部署増加に伴う単価の向上」、「ユーザーの複数ツール利用率の増加」、「プラットフォーム提供、コンサル充実による成果の向上に伴う1社あたりの単価の向上」、「スマートフォン普及拡大による新たな解析ニーズの発生」を挙げている。

なお、調査は2010年6月~8月にかけて実施。アクセス解析ツール/広告効果測定ツールベンダ22社、およびユーザー企業の担当者407名に対して訪問面接取材やインターネットアンケート調査を行い、その結果をまとめている。