25日に最終回を迎えるNHK連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』(NHK総合ほか)のヒロイン・松下奈緒が17日、NHK大阪放送局を訪れ、27日にスタートする次期作『てっぱん』のヒロイン・瀧本美織に朝ドラのバトンを受け継ぐ恒例のバトンタッチセレモニーを行った。

朝ドラヒロインのバトンタッチを行った瀧本美織(左)と松下奈緒 拡大画像を見る

セレモニーでは、松下と瀧本がそれぞれの作品にちなんだ記念品を交換。松下は、劇中で夫の茂(向井理)が松下分する妻・布美枝の姿をたとえた「いったんもめん」のビーズクッションを贈り、「これは私です(笑)。いつもそばにいて応援しています。疲れたらこれにグテっと寝てください」とエールを。瀧本を「かわいいし気持ちいい! 抱っこして寝ます」と感激させていた。一方の瀧本は、"てっぱん"料理用の「こて」に「ぜひお好み焼きを作って欲しいです」と言葉を添えてプレゼント。関西出身の松下を「家でよく作るのでぜひ。大きいこてなので、ちゃんと上手にひっくり返せると思います」と喜ばせた。

会見では、先月18日、10カ月にも及ぶ収録を終えた松下が「長い収録の中で、誰にでもできるわけではない経験ができる」と振り返り、新ヒロインの瀧本に「何か辛いことがあったら誰にでも話をするように。いろんな人と話してコミュニケーションをとって、悩んだらだれかに伝えてください。私もそうしてやってきました」とアドバイス。これに「先輩、ありがとうございます!」と元気に応えた瀧本は「大変な中にも楽しい気持ちがいっぱいあって、毎日笑顔で撮影できているので辛いことはないです。この調子でがんばります!」と頼もしいコメントを。はつらつとした様子に松下も「元気なので大丈夫ですね」と目を細めていた。

松下を「先輩!」と呼び、明るく笑いを振りまいていた瀧本

松下は「セリフの多さもハードな撮影も楽しいと思えた」と

また、「撮影で一番辛かったことは?」という瀧本からの質問に、松下が「貧乏だったので、ずっと裸足で寒い中を駆け回っていたのが大変でした(笑)」と貧乏暮らしの中で奔走する布美枝を演じた意外な苦労を答え、笑いを誘う一幕も。加えて「これもいい思い出ですし、そういう大変なことも含めて役柄と一緒になれたのかなと収録が終わってみて思います」と話すと、瀧本は「かっこいいです!」と感銘を受けた様子。『ゲゲゲの女房』は高視聴率をキープ中の人気作だけに、続く『てっぱん』への期待も大きいが、瀧本はそんなプレッシャーをものともせず、「『ゲゲゲ』も『てっぱん』も日本を明るくする、同じ朝ドラの仲間なので、引き続き見てください」と笑顔でPRしていた。

瀧本から贈られた"こて"に「あー!」と思わず笑い出す松下