中央三井信託銀行を「A+」に格上げ、アウトルックは「安定的」 - S&P

  [2010/09/13]

スタンダード&プアーズ(S&P)は13日、中央三井信託銀行の長期カウンターパーティ格付けを「A+」に1ノッチ(段階)引き上げた。アウトルックは「安定的」。

格上げは、中央三井トラストグループと住友信託銀行(A+/安定的/A-1)との統合の最終合意の内容を確認したことを受けたもの。同行の長期カウンターパーティ格付けは2009年11月6日以降、引き上げ方向の「クレジット・ウォッチ」(CW)に指定されていたが(2010年2月25日、6月14日付でCW継続)、今回解除した。短期カウンターパーティ格付けと銀行基礎信用力格付けは据え置いた。

中央三井トラスト・ホールディングスは8月24日、住友信託と最終的な経営統合契約書を締結し、株式交換比率と統合基本計画を公表。中央三井信託と中央三井アセット信託、住友信託は2011年4月に新持ち株会社、三井住友トラスト・ホールディングスの下で経営統合した後、2012年4月をめどに合併する予定となっている。

スタンダード&プアーズでは、「大幅な業績の悪化などがなければ、統合後の三井住友トラストグループ連結ベースのリスク調整後自己資本比率(統合に伴い発生するのれん等無形固定資産も考慮したベース)は5%程度になる」と推定している。

同比率は、中央三井トラストグループがより良好な財務基盤を持ち、資産および資本規模も大きい住友信託と統合することで、「中央三井トラストグループ連結ベースの2010年3月期末時点の水準(約4%)を上回る見込み」(S&P)。

S&Pでは、「収益は短期的にはシェア調整による収入減や統合費用の発生などにより圧迫される可能性はあるものの、中期的には、コスト削減が期待できることや、同グループが預貸などの銀行業務に加え、不動産関連や年金運用など多様な収益源を持っていることを踏まえ、相応の収益水準を確保できる」とみている。

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