ソニーは8日、ディーラーコンベンション2010を開催した。同コンベンションは、販売店向けのもので、同社のこの冬の主力製品を一同に集めると同時に、それらの特徴、セールスポイントなどを伝えやすい展示方法なども提案している。今年は「Sony“3D”Experience」というテーマで、現在力を入れている3D対応機器の最新モデルの展示をはじめ、現在開発中のモデルも参考出品されていた。これからの同社の方向性もうかがえる、なかなか興味深いイベントとなっていた。
開会に先立ち、栗田伸樹 ソニーマーケティング代表取締役により、年末に向けた同社の取り組みが語られた。同氏によると、同社は、3D対応製品が揃う年末に向けて、グループ全体で3Dのコンテンツをさらに充実させていくと同時に、3D普及の鍵のひとつとなるパーソナルコンテンツでの利用を推進するために、サイバーショットやαなどの3D対応モデルも充実させていくとのことだ。
また、同氏は、3D対応ブラビアに3D対応のコンテンツを8本バンドルするキャンペーンを10月1日~1月31日の期間で実施することも明らかにした。バンドルされるタイトルは「マイケルジャクソン THIS IS IT 3D エンハンスト・エディション」「くもりときどきミートボール IN 3D」「ソニーブルーレイ 3D体験版ディスク」「アリス・イン・ワンダーランド 3D」の4本のブルーレイ3Dソフトに、「WipEout HD」「STAR STRIKE HD」「Mr.PAIN」「MotorStorm 2」の4本のPS3専用3Dゲームソフト。
さらに、この年末のテレビの需要は大幅な伸びが見込まれるが、エコポイント制度が終了し、さらにアナログ停波が行われた後について、「需要が急激に落ち込むことが予想されるが、それは何年も前からわかっていたことで、決してクライシス(危機)ではないと考えている」とも述べ、停波後は、テレビビジネスのさらなる強化、カメラビジネスの拡大、電子書籍端末「Reader」などを初めとしたニュービジネスの拡大を3本の柱とし、需要を喚起していくとしている。
最後に、強いソニーの復活に向けて、そして継続的な成長のためには、この年末商戦の成功が不可欠とし、テレビで20%以上、BDレコーダーでは30%以上、カメラでは総合シェア30%以上、ウォークマンは50%以上のシェアという目標を発表した。
ディーラーコンベンションの会場に入ると、最初のコーナーは、同社が力を入れる3Dコンテンツ。映画やゲームなどのパッケージだけでなく、TBS系/フジテレビ系などの放送系コンテンツも展示されていたほか、パーソナルコンテンツである写真やホームビデオなど、我々が思うよりも多くの分野で実際に3D映像を楽しめるようになりつつあるという現状をアピールするものだ。
その先は、各製品ブロックごとの展示。ブラビアコーナー、ホームシアターコーナー、ブルーレイディスクレコーダーコーナー、デジタルカメラ/デジタルビデオカメラコーナー、VAIOコーナー、ウォークマンコーナー、nav-uコーナー、ICレコーダーコーナー、AVペリフェラルコーナー、メディア/バッテリーコーナー、電子書籍端末の順に、展示ブースが設けられている。
まずは、液晶テレビブラビアのコーナー。ここでは、ブラビアの全ラインナップに加え、3D表示や240Hz駆動など、同社の採用する技術に関する展示も行われていた。また、テレビをネットワークに接続することで、クラウドコンピューティングの端末として利用するという、同社が今後力を入れていくとしている分野についての展示が、広いスペースで行われていた。
ブルーレイディスクレコーダーのコーナー。先日発表された新ラインナップが展示される。より、エントリーユーザーにも優しくなったUIや、マルチタスク性能の向上などを中心とした展示。
デジタルカメラコーナーでは、先日発表された、世界初の透過ミラー搭載デジタル一眼レフカメラ「α55」や、レンズ交換式デジタルビデオカメラ「NEX-VG10」、交換レンズなどが展示される。また、デジタルフォトフレームのコーナーも設置。LEDバックライトを採用することで、低消費電力化した新製品や、AVCHD対応モデル、バッテリー内蔵モデルなどが参考出品されていた。これらの製品の発売時期などは、現時点では未定。
VAIOコーナーでは、CESで公開された3D対応のVAIOを参考出品。11年春に発売を予定している3D対応のVAIOは、フレームシーケンシャル方式での3D映像表示を行う、比較的大きなサイズのモデルになるとのことで、1台で3D映像の再生を可能にするパーソナルシアターといった性格の製品になるらしい。なお、展示機は、既存のVAIOをベースに3D機能を搭載したもので、実際に製品化されるモデルとは異なるとのことだ。
ウォークマンコーナーでは、未発表のウォークマン用ドックコンポや、ドックスピーカーを参考出品。ドックコンポは、DVDと大型ディスプレイを内蔵しており、デジタルフォトフレームとしても利用可能なモデル。ドックスピーカーは「NAS-V7M」を小さくしたようなスタイルのモデルや、フロントパネルにシートをはさむことで、さまざまなデザインを楽しめるモデル(製品には、3種類の異なったデザインのシートが付属するらしい)、防水タイプのモデルなど。
AVペリフェラルコーナーでは、使い込むとバックル部分の色が削れて、1本ずつ異なった味が出る「MDR-PQ1」を初めとする「PIIQ」シリーズのヘッドホンや、3日に発表したモニターヘッドホン「MDR-Z1000」などを展示。MDR-Z1000を聴いてみたところ、非常にモニター色の強いサウンドが特徴的。「MDR-ZX700」は、Z1000に比べるとリラックスして普通に音楽をを聴くのに向いた、少しにぎやかなサウンドといった感じだ。
電子書籍端末コーナーでは、海外モデルの「Reader」を展示。2種類のReaderが展示されており、小さい方は文庫本サイズ。質量は150gほどとのことで、実際持ってみても、その重さがそれほど負担には感じられなかった。
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