IBM CloudBurst V2.1

日本アイ・ビー・エムは9月1日、クラウド環境構築のためのサーバ、ストレージ、ネットワーク、ソフトウェアを組み合わせたアプライアンス製品の最新版「IBM CloudBurst V2.1」を発表した。あわせて、同製品に導入されているミドルウェアを統合したソフトウェア「IBM Service Delivery Manager V7.2.1」も発表された。

IBM CloudBurst V2.1は、最新のハードウェアを採用することで、従来の同等モデルと比較してコア数が1.5倍、ストレージ容量が1.33倍になった。仮想化ソフトウェアも、VMwareの最新版「VMware vSphere Enterprise 4.1」が組み込まれている。その結果、エントリーモデルでもCloudBurst 1台で稼働可能な仮想マシンの数が従来の約60個から100個以上に増えた。

ソフトウェアも最新版で構成されており、仮想マシンの申請時・利用時・再申請それぞれに新しい機能が追加された。仮想マシンの申請画面で複数のソフトウェアが選択可能になり、仮想マシンの作成時に選択されたソフトウェアを自動導入できるようになった。また、仮想マシンに対する複数の仮想ネットワーク・インタフェースの割り当てもサポートされた。

IBM Service Delivery Managerはプロビジョニングの自動化、課金に利用するデータ管理機能、ブレード・サーバーの電力監視といったクラウド環境の運用・管理に必要な最低限の機能を装備するほか、VMware以外の複数のハイパーバイザーにも対応する。

価格は、IBM CloudBurst V2.1の参考価格が約3,000万円、IBM Service Delivery Manager V7.2.1の使用料金が15万8,000円(100PVU単位の場合、税抜)となっている。