STMicroelectronicsは、120Hz MEMC(Motion Estimation/Motion Compensastion)を備えたデジタルTV用SoC「FLI7525」を発表した。すでにサンプル出荷を開始している。

デジタルTV用SoC「FLI7525」

同製品は、フルHD(1920×1080画素)の次世代統合型デジタルTV(iDTV)向けに設計されたもので、3DTVおよびインターネットTV(120Hz駆動)を1チップでサポートする中位機種のTV向けSoC。

フィルム・ジャダーとモーション・ブラーの低減により、動きの速い3Dイメージをスムーズ化する同社の独自技術「MCTi(Motion-Corrected Temporal Interpolation)」に基づくMEMCを採用しているほか、HDMI v1.4aおよび同規格で要求される3DTVフォーマットに準拠している。また、独自のジャダー軽減技術とビデオおよびオン・スクリーン表示に対する奥行きのコントロールを備えた、2Dから3Dへの独自の変換機能も内蔵している。

なお、同製品は、「CES 2010」で発表された「FLI7510」とピンおよびソフトウェア互換性があり、低価格2DTV(120Hz駆動)市場を牽引するために120Hz MCTiを内蔵している。