【FX テクニカル クロス円】豪ドル円

世界的な株高と日本政府による介入観測により、クロス円が上昇。特に高金利通貨としての妙味がある豪ドル円は、短期レジスタンスラインを完全にブレイクした。

ただ、このまま上値追い一辺倒とはいかないのようだ。まず8月中旬の値動きを見ると、リスク回避後のショートカバーは、77.50を越えてから上値の重い展開が続いている。特に今回はその傾向は顕著に表れた。77.50レベルが重いと確認すると、投資家は一気に利益確定売りに走っている。やはり、短期的なトレンドに乗りながらも常にリスク回避による急落を市場関係者は意識しているのだろう。

現在、レジスタンスラインが一転してサポートラインとして機能している。ここで底堅さが確認できるかどうかが目先の焦点となりそうだ。そのような展開となれば、欧州勢が参入するまではアジア株高を背景に77.50トライの動きが継続しそうだ。

ただ、その後は不透明感が漂う。77.50をブレイクすれば、77.70レベルがネクストターゲットになる可能性が出てくる。ここで変則的だがトリプルトップを形成するか注目したい。 逆に、サポートラインを一気に突破した場合、8月の高安50.00%レベルで反転するかが焦点として浮上する可能性が高まる。

豪ドル円 1時間足