"妻"に焦点を当てて、その姿を公表されているデータから読み解く「妻の正体~データ編」。今回はちょっと趣向を変え、未婚女性の専業主婦願望がテーマ。専業主婦になりたい女性ってどれくらい? その理由は?

今回取り上げるのはユーキャンとアイシェアが共同で行った「専業主婦願望に関する意識調査」。調査期間は7月16日~20日。男女それぞれ20代から30代を対象に調査を行い、未婚で有職の男性686人、女性568人の回答を集計した。

未婚の働く女性に「結婚し出産した後、専業主婦になりたいと思いますか?」と聞いたところ、「収入や生活にゆとりがあるならなりたい」(49.8%)と「収入や生活にゆとりがなくてもなりたい」(4.0%)を合わせて「なりたい」と答えた人は53.8%で過半数を超えた。なりたい理由を聞いたところトップは「家事や育児に集中したいから」(55.2%)、次は「自分の趣味に打ち込みたいから」(25.5%)だった。

とはいえ日本経済の先行きは不透明。家計のやりくりに苦しんでいる家庭も多いとあって、実際に専業主婦になれるかどうかについては厳しい見方をしているようだ。「世の中の子育て中の家庭の状況を見て、結婚し出産した後、専業主婦になれると思いますか?」という質問には「たぶんなれないと思う」(59.2%)と「絶対なれないと思う」(8.8%)を合わせ68.0%、ほぼ7割が「なれないと思う」と答えている。

実際、「結婚を考えている男性から、結婚し出産した後も働いて欲しいと言われたらどうしますか?」という質問には77.1%が「割り切って働く」と回答。その場合の働き方については「パート・アルバイト」がもっとも多く42.7%で「正社員」の27.7%を上回った。仕事の家庭の比重については「仕事も家庭も半々」が73.1%。「家庭に全力」が21.2%で、「仕事に全力」はわずか5.8%にとどまっている。

ちなみに同調査によると、未婚男性のうち「結婚し出産した後、働いてほしい」と考えている人は「できれば」という人を含め63.0%。「専業主婦になってほしい(『できれば』を含む」は37.0%だった。