悲観論ばかりで辟易…? - やや強まるユーロの反落地合い

アジア時間における方向感のない地合いは欧州時間においても継続。豪ドルは総選挙に絡んだ失望感がありながらも、追随話題もなくショートカバー。個別企業に対する思惑が後押しした展開。ただ、株式市場においては、米経済に対する不透明感があるためか、堅調に推移したのも欧州勢参加時間帯までで、その後は軟調に推移。テクノロジー関連の下げがきつく、リスク回避の展開で、クロス円も上値が重たい展開になり、反発を見せていた豪ドルとカナダドルまでも反落。

・15:00 (ユーロ圏)第2・四半期独GDP

・18:00 (ユーロ圏)6月鉱工業受注

・21:45 (米)エバンズ・シカゴ地区連銀総裁 講演

・23:00 (米)7月中古住宅販売

・02:00 (米)米財務省2年債入札

AUDJPYチャート

今朝のメディアでは面白い拮抗状態になっていることが紹介されていた。IMM通貨先物ポジションにおいては過去最大に近い円ロングポジションが積み上がっており、市場関係者としても円高バイアスに傾けにくいということらしいのだが、反対に日本の個人投資家の『逆張り』思考が強いスタンスでは、円ショートの取引がかなりあるという試算。海外勢対日本勢の需給に挟まれ、はたしてどちらが引くか、押し切れるか。 

昔の経験ながらも、ある通貨でお互いの金融機関がそれぞれ逆の立場で真っ向対決し、我慢比べしたことがあったが、 最終的には需給を背景にした方がリスク回避の点でも優位があるかもしれない。今回の需給の点ははたして如何に?

アジア時間は、昨日の菅・白川電話会談に対して、失望している状態だが、あえて材料視するほどにはならないだろう。週末を挟んで期待感が薄れたことが原因。切れるカードも少ない上に、欧米当局との協調が得られないのであれば、なおさら。

こういった中、アジア時間ではにわかに話題になっているオーストラリアの総選挙の行方。昨日までは野党側が優位か?と思いきや、緑の党は労働党(与党)に傾きやすいという観測があり、はたしてどうなるか。当面は政策の現状維持となることから、新政権発足(多少刷新されるかもしれませんので)後の方針に注目が移行するか。そして鉱山業の他、対外政策のスタンスがポイントになるか。

また、ユーロの反落地合いがやや強まっている状態。欧州当局筋の慎重(悲観的?)なコメントが重しとなっているほか、市場においてもこれまでの企業業績は新興国からの収益に加え、ユーロ安という追い風もあったことが認識されたということ。根本的な財政赤字削減、南欧諸国の問題は、まだ残存されていることを、何故市場は無視したのか。悲観論ばかりで辟易したのかもしれないが……。

ただ、この反落基調の中、原油価格も下落しており、他の資源関連へと波及した場合には、さらなるリスク回避の展開になりやすいため、クロス円に興味を持っている方は、注意が必要と思われるが、短期的には、日足ベースでやや売られすぎの状態。アジア株式市場において比較的落ち着いた状態であれば、多少買い戻しが入りやすいと見る。

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