ゲッティ イメージズは2008年7月以来継続しているFlickrとの提携に関する発表をおこなった。

Flickrは2002年に創業され、現在は米Yahoo!の傘下にある、世界でも有数の規模を誇る投稿写真コミュニティ。「Flickrコレクション」は一般のユーザーが写真を投稿し掲載するサイトで、掲載されているイメージは11万点以上、日本からも200名以上が寄稿しているという。ゲッティ イメージズは2008年7月からFlickrと提携している。

ゲッティ イメージズでは、提携後の2009年3月より「Flickrコレクション」をgettyimages.comにおいて発表。2010年6月には、Flickr上の写真をゲッティ イメージズ経由でライセンス販売しやすくする「Request for License」モデルを発表した。これらにより、一般ユーザの写真を商業フォトグラフィーとして市場に紹介するという試みがスタートし、誰でも世界的な商業フォトグラファーになり得るという可能性が開かれたという。画像が世界中で買われ、数万ドル単位のロイヤリティを手にしたフォトグラファーもいるなど、Flickrコレクションは単なる自己表現の場所から、実際のビジネスの場にまで広がっているとのこと。

現在Flickrコレクションにユーザーが参加するためには、「写真をFlickrに掲載し、ゲッティ イメージズからのコンタクトを待つ」、「写真をFlickrに掲載し、ゲッティ イメージズのユーザーからのライセンス販売の問い合わせを待つ」、「Flickrに掲載している自分のイメージから10枚選び、ゲッティ イメージズに送り申請する」という3つの方法がある。なお、Flickrの利用にはyahoo.comへの登録が必要で、登録は英語のみの対応。ゲッティ イメージズでは、Flickrの日本人グループに日本語でメールを配信したり、日本語のウェブサイトを立ち上げ、Flickrへの登録の仕方を日本語で解説するなど、普及に取り組んでいるとのこと。