欧米時間に経済指標が目白押しのなか、日本の口先介入…効果は?

アジア時間は朝方にドル売りが加速。市場での大手米系金融機関の売りやストップを巻き込みながら一時85円10銭近辺まで急落。日本株もドル円の下落を警戒しながら、安値圏で上値が重たい展開。その後もドルの戻りは鈍く、85円30銭近辺では上値が抑えられている。

RBA理事会議事録の議事録は「金利は依然として適切」、「金利を当面据え置く事を決定」、「今後の動きは情勢次第」と目新しい材料がなく反応薄。ただ午後に入ると、株式市場は買い戻し優勢の展開になった。為替介入や経済の他に、株価維持政策への観測も浮上したほか、韓国・上海など一部アジア株や米株先物がプラスに転じたことも日本株の支援材料となった。

主な経済指標

・17:00 (欧)6月経常収支

・17:30 (英)7月消費者物価指数

・17:30 (英)7月小売物価指数

・18:00 (独)8月ZEW景況感調査

・19:00 (豪)スティーブンス豪中銀総裁 講演

・20:45 (米)週間チェーンストア売上高

・21:30 (米)7月卸売物価指数

・21:30 (米)7月住宅着工件数

・21:30 (米)7月建設許可件数

・21:55 (米)週間レッドブック大規模小売店売上高

・22:15 (米)7月鉱工業生産

・25:30 (米)コチャラコタ米ミネアポリス地区連銀総裁 講演

・N/A (米)財務省会合(住宅金融について)

主な企業決算

ホーム・デポ、ウォールマート、サックス

欧州勢は、多方面から頻繁に発信されている日本政府側のコメントがどのように消化するか。菅首相と白川日銀総裁が23日に会談すると報じたのは某新聞大手の英語ニュースということからしても、外向けのアナウンス効果を狙っている様子であろうか。また、ドル円の水準に関して渡辺元財務官は、85円を超えて1日に数円も下落する「急激な円高」には警戒心が高いとコメントしている。企業の想定為替レートからも85円以下では本邦実需筋からの為替予約のドル売りも加速しそうで、なんとか直近の安値近辺(84円72銭近辺)から上の水準を保ちたいというところか。

ただ、海外勢の間ではこれまで政府の発言は期待通りにならなかったことから、冷やかに受け止める傾向もあり、市場の反応は限定的となる可能性も。それよりも、英消費者物価指数とドイツ景気期待指数(ZEW)、米住宅着工件数と小売関連(レッドブック小売売上高、チェーンストア売上高、また小売企業決算)と消費に関わるイベントが控えていることから、日本側の口先介入だけでは効果はかなり限定的かもしれない。

とくに懸念が再燃しているユーロ圏のドイツの経済動向には関心が高いと思われる。独ZEWの市場予想は前回からの小幅低下となっている。現状、再度ドイツ債券利回りと南欧諸国の利回り格差拡大が話題になっていることから、けん引役のドイツ経済が鈍化となれば、リスク警戒レベルが高まる可能性もあり、注意しておきたい。

ドイツ30種株価指数 日足

ドル円 1時間足

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