富士通は8月10日、テープライブラリ製品「ETERNUS LT20」「ETERNUS LT40」「ETERNUS LT60」に次世代LTOテープドライブ「LTO Ultrium 5」を搭載したモデルを追加し、同日より発売を開始した。

LTO Ultrium 5は、テープドライブの規格「LTO(Linear Tape-Open)」の第5世代で、カートリッジテープ1巻あたり3TBのデータを格納できる。また、データ転送速度が向上しており(毎秒280MB)、データ転送の際の待ち時間を少なくする「スピードマッチング機能」も搭載。これにより、「設置スペース、データ格納時間、コストを削減できる」(同社)とされている。サーバインタフェースは、SASとファイバチャネルの2種類から選択することができる。

また、非稼働時に自動的にスリープモードに切り替える機能が搭載されており、稼働時に比べて約45%の消費電力の削減が可能。さらに、256bitAESに対応する暗号化機能も備わっており、データの改ざんや削除を防げるようになっている。

なお、LTOには互換性があるため、LTO Ultrium 3については「読み出し」、LTO Ultrium 4は「読み出し・書き込み」が可能となっている。

LTO Ultrium 5のテープドライブを搭載したシリーズ製品の価格は以下の通り(価格はいずれも税別)。

ETERNUS LT20(最大記憶容量24TB) 105万2,000円~
ETERNUS LT40(最大記憶容量72TB) 215万8,000円~
ETERNUS LT60(最大記憶容量144TB) 301万6,000円~

「ETERNUS LT60」