STMicro、Visual Studio 2010向けのPGI Visual Fortranを発表

      [2010/08/10]

    STMicroelectronicsは、同社子会社でHPC向けツールおよびコンパイラのサプライヤであるPortland Group(PGI)がVisual Studio 2010向けのPGI Visual Fortran(PVF)の提供を開始したことを発表した。PGIのWebサイト上からダウンロードにて入手可能で、15日間無償試用版のほか、GPUサポート付きのシングル・ユーザ・アカデミック・ライセンスは249ドル、商用ライセンスは599ドル以上、またGPUサポート付きは899ドル以上という価格構成となっている。

    PVFは、PGIの高性能並列化FortranコンパイラおよびツールをMicrosoft Visual Studioと統合したもので、Microsoft Windowsが動作する64bitマルチコア・プラットフォームに対応する。

    2010年6月にバージョンアップされた「PGI 2010 Release 10.6」では、MicrosoftのVisual Studio統合開発環境(IDE)であるVisual Studio 2010を使用したWindows Fortranアプリケーションを構築するためのサポートが追加された。MPI/OpenMPパラレル・デバッガを含めたPVFのツールおよび技術により、Visual Studioの開発者は、マルチコア・ワークステーションおよびWindows HPC Server 2008クラスタ向けの高性能コンピューティング(HPC)アプリケーションを効率的に開発することができるようになるという。また、PGI Visual Fortranは、ディレクティブ・ベースのPGI Accelerator FortranまたはCUDA Fortran言語拡張を使用することでNVIDIA GPUアクセラレータのプログラミングを行うためのサポートも提供されている。

    PVFは、PGIのネイティブOpenMPおよびFortran 95/2003プログラミング言語用の自動並列化コンパイラをベースにしており、Microsoft Visual C++との相互運用性、およびVisual Studio 2010、Visual Studio 2008、Visual Studio 2005のフル・サポートのほか、Visual Numerics IMSL Fortran数値ライブラリおよび Intel MKLマス・カーネル・ライブラリのオプショナル・サポートを実現している。

    さらに、PVFは「PGI Unified Binary」技術を搭載しているため、AMD、IntelおよびNVIDIAのマルチプロセッサ用に最適化されたコード・シーケンスが含まれた1つの実行可能ファイルの生成が可能。同技術を使用することにより、独立系ソフトウェア・ベンダ(ISV)およびカスタム・アプリケーション開発者は、最新のプロセッサ技術を活用し、x64およびx64+GPUを単一のプラットフォームとして扱うことが可能となるため、柔軟性の向上および個別プロセッサを対象にした最適化が不要になる。

    なお、PVFは、マルチユーザのネットワーク・フローティング・ライセンス形態でも利用可能で、すべてのPGI製品は、30日間の返金保証が付いている。

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