宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、8月15日~19日の5日間、丸の内オアゾのJAXA情報センター「JAXA i」において夏休み特別イベント「JAXA i サマーウィーク」を開催することを発表した。

今回は毎年恒例のキッズ向けイベントのほか、6月に地球帰還を果たした小惑星探査機「はやぶさ」が届けた「カプセル」関連の特別展示が行われる。また、それに合わせて、「はやぶさ」プロジェクトに携わった研究者たちの想いが語られるトークショーも開催が予定されている。

夏休みの自由研究向けイベントが開催

キッズ向けイベントは「JAXA i キッズデー "宇宙を知るための自由研究"」と題し17日~19日に開催される。会場は17日、18日がオアゾ内の丸善・丸の内本店3Fの日経セミナールーム、19日がオアゾ2FのJAXA iとなっているので注意が必要。プログラムの内容としては、はやぶさの7年間の旅を分かりやすく伝える「熱血! 宇宙塾」や小型ソーラー電力セイル実証機「IKAROS(イカロス)」工作教室などが予定されている。また、18日にはJAXA宇宙教育センター認定の「宇宙教育指導者」が宇宙教室を披露する出前授業も予定されている。

相当の混雑が予測されるため、来場者は万全の対策を

カプセルの展示は8月15日~19日の午前8時から午後8時まで、オアゾの「OO広場」にて開催予定。ただし、前面/背面ヒートシールドに関しては15日および16日の展示、搭載電子機器部については17日~19日の展示という構成となっている。

オーストラリアで発見された際のカプセルの様子(提供:JAXA)

こちらは場所が場所で、しかも8月2日~6日まで開催された筑波宇宙センターでの展示には5日間で2万8217人の来場があったこともあり、大混雑が予想されており、展示期間中毎日午前7時にOO広場の展示特設会場付近にて整理券配布が行われる予定。ただし、混雑状況により配布場所が変更となる可能性もあるので、不明の場合は近くのスタッフに声をかけてもらいたいとJAXAではアナウンスしているほか、場合によっては列が建物から出る場合もあるため、暑さ対策をしっかりとしてしてきてもらいたいとしている。

各種展示物の公開期間。ものによって公開時期が異なるので注意が必要

JAXAが出している見学者への注意とお願い。場所柄(オフィス街)ということもあり、近隣のオフィスなどへの配慮が必要なほか、かなりの混雑と暑さが予想されることなどが書かれている。来場者の方には、騒ぎを起こしてイベント自体が中止にならないよう、最低限、ここに記されていることはお守りいただきたいとのこと

3回それぞれ異なる話題のトークショー

トークショーは「"おかえり、はやぶさ ~君がわたしたちに残してくれたもの~"」と題し15日のみ開催される。オアゾ内の丸善・丸の内本店3Fの日経セミナールームにて3回に分けて行われ、各回ともに定員は120名程度。JAXAのWebサイトにて9日より受付を開始する予定。

トークショーIは10時開催で、「その時、何を考えた? ~イオンエンジンの秘策~」と題し、イオンエンジン関連のトークが行われる予定。出席者としては、イオンエンジンの生みの親であるJAXAの國中均教授が予定されている。

トークショーIIは12時開催で、「その時、何を考えた? ~最後の運用室とカプセル回収最前線~」と題し、運用室の最後の様子やオーストラリアの回収班の様子などが語られる予定。出席者は現在調整中とのこと。

トークショーIIIは「君が私たちに残してくれたもの~新たな旅立ちに向けて~」と題し、はやぶさが残してくれた技術と"決して諦めない心"、そしてそうした想いなどを次世代に引き継ぐことを目指した新たな惑星探査への旅立ちにかける想いなどが語られる予定。出席者としてはプロジェクトマネージャの川口淳一郎氏が予定されている。

なお、トークショーは応募多数の場合は抽選となる予定だ。