日本アバイアは8月6日、企業のユニファイド・コミュニケーション/コンタクトセンターの基盤となるコミュニケーション・プラットフォーム「Avaya Aura」の新バージョン「Avaya Aura 6.0」を発表した。同バージョンではプラットフォーム全体に仮想化が拡張され、管理が一元化されている。

Avaya Aura 6.0は、以下の10の新製品から構成される。

  • Avaya Aura Contact Center→SIPベースでマルチメディア(音声、電子メール、インスタントメッセージング、SMS)のセッション管理を実現するコンタクトセンター・ソリューション

  • Avaya Agile Communication Environment→SOAとWebサービスをベースにしたソフトウェア・プラットフォーム

  • Avaya Aura Presence Service→Avaya 9600 シリーズSIP電話機、ソフトフォン「Avaya one-X Communicator」 「Avaya one-X Agent」およびIBM Lotus Sametime、Microsoft Office Communications Serverのプレゼンス連携を提供する

  • Avaya Aura Session Manager 6.0→、Avaya Auraの全セッション管理を行う

  • Avaya Aura Communication Manager 6.0→テレフォニー・サーバまたはSIP環境のフィーチャーサーバとして動作する

  • Avaya Aura Session Border Controller→SIPトラフィックを外部IPネットワークとセキュリティ上分離するために利用する装置

  • Avaya Aura System Manager 6.0→Avaya Auraの管理共通のフレームワーク

  • Avaya Aura System Platform 6.0→アバイア製品が動作する仮想化プラットフォーム

  • SIP電話機「Avaya one-X Deskphone Value Edition 1603SW-i 」

  • Avaya Communications Server 1000(CS1000)7.0→旧ノーテルのIP-PBX「CS1000」の最新版

同社は同日、マルチメディアによるリアルタイムな顧客対応を実現する次世代コンタクトセンター・ソリューション新製品群も発表。同ソリューション群の中心を成すのが、「Avaya Aura Contact Center」、アウトバウンドの通知ソリューション「Avaya Proactive Outreach Manager」だ。

Avaya Aura Contact Centerは、Avaya Aura Communication Manager (IP-PBX)の一部だったACD(Automatic Call Distribution:着信呼自動分配)機能を音声、ビデオ、電子メール、Webチャットなどを含む「セッション」を管理する機能として独立させたもの。同製品のオペレータが使うデスクトップ・アプリケーションは、音声、電子メール、インスタント・メッセージング、SMSなど、最大6タイプのメディアによるコンタクト履歴の確認と管理を単一のインタフェースで行うことができ、オペレータの生産性向上をもたらす。

SIPベースでマルチメディアに対応する「Avaya Aura Contact Center」の仕組み