日本HPは、Windows Embedded POSReady 2009搭載でPOS端末としての用途に最適化したPC2機種を発売し、POSソリューションについての協業の発表も行った。新製品の価格はデスクトップモデル「HP rp5700 Point of Sale System」が102,900円より、オールインワンモデル「HP ap5000 All-in-One POS System」が189,000円より。日本HP直販営業、および日本HP販売代理店を通じての販売となる。

「HP rp5700 Point of Sale System」(ディスプレイは別売、画面はイメージ)

「HP ap5000 All-in-One POS System」

これらの新製品は、Powered USB端子とPowered RS232C Serial端子を搭載するなどPOSに最適化したハードウェア構成を備え、業界標準のOPOS(Open Point of Service)準拠の幅広い周辺機器・アプリケーションに対応。それぞれ、OSは3通りから、CPUは2通りから選択可能なので、上位の構成にしてPC単体として幅広く業務に活用することもできる。

HPは米国において2003年からWindowsベースのPOS端末の販売を行っており、多くの導入実績を持つ。この新製品の発売と同時に、POSソリューションで高い実績を持つシャープシステムプロダクトとの協業を発表しており、日本国内でもPOSビジネスに参入することになる。ソフトウェアはヴィンキュラム ジャパンのPOSソフト「ANY-CUBE Core」が動作確認済みで、今後も協業可能なパートナーを増やしていく予定。

「HP rp5700 Point of Sale System」

「HP rp5700 Point of Sale System」の最小構成時の主な仕様は、CPUがIntel Pentium E2160(1.80GHz)、チップセットがIntel Q963 with ICH8-RAID、グラフィックスはIntel GMA 3000(チップセット内蔵)、メモリがDDR2 2GB(1GB×2、最大4GB)、ストレージが160GB SATA HDD、光学ドライブがDVDスーパーマルチドライブ。OSはWindows Embedded POSReady 2009。

インタフェースは、10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T対応有線LAN、USB 2.0×6、Powered USB×4、Powered RS232 Serial×4、PS/2×2、D-Sub×1、オーディオ出力、マイク入力。サイズはW100×D380×H340mm(縦置き時)、重量は8.9kg。

「HP ap5000 All-in-One POS System」

「HP ap5000 All-in-One POS System」の最小構成時の主な仕様は、CPUがIntel Celeron 440(2.0GHz)、グラフィックスはIntel GMA 3000(チップセット内蔵)、メモリがDDR2 2GB(1GB×2、最大4GB)、ストレージが160GB HDD。ディスプレイは15インチ5線式抵抗タッチスクリーン付きTFT液晶(1,024×768ドット)。OSはWindows Embedded POSReady 2009。

インタフェースは、10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T対応有線LAN、USB 2.0×5、Powered USB×1、Powered RS232 Serial×3、PS/2×1、D-Sub×1、オーディオ出力、マイク入力。サイズはW401×D237×H315mm、重量は11.05kg。磁気ストライプリーダーおよびカスタマー向け表示用真空蛍光ディスプレイを装備する。マウス/キーボードは付属しない。