日立製作所は7月30日、2010年度第1四半期(4-6月)の決算を発表した。これによると、売上高は前年同期比で14%増の2兆1,525億円、営業利益は前年同期に対して1,390億円増の884億円、純利益は前年同期に対して1,687億円増の860億円という結果だった。

日立製作所 2010年度第1四半期の業績

売上高は、自動車やエレクトロニクス関連分野の景気回復に伴い、高機能材料部門やオートモーティブシステム部門、電子装置・システム部門、コンポーネント・デバイス部門などが前年同期比2ケタ増となり、情報・通信システム部門と社会・産業システム以外は黒字となった。

事業部門別の営業損益は、前年同期に比べて減少したのは情報通信システム部門のみで(前年同期比51億円減の1億円)、高機能材料部門が前年同期比294億円増の262億円、コンポーネント・デバイス部門が前年同期比270億円増の167億円と、前年を大きく上回る部門が多く、前年同期に比べて1,390億円改善し、884億円となった。

日立製作所 取締役執行役員副社長 三好崇司氏

取締役執行役員副社長を務める三好崇司氏は、コンポーネント・デバイス部門の成長を支えたハードディスクドライブ事業について、「台数はPCやサーバ向けの旺盛な需要を受けて前年同期比138%と大幅に増えた。なかでも、2.5インチのHDDが高収益となり、競合他社に対して製品力もついて顧客のニーズにこたえられるようになってきた。さらに、収益性も上がったと言える」と説明した。

発表会では、唯一、減少減益となった情報・通信システム部門に対する質問が集中した。同部門は、ストレージは海外向け製品を中心に好調だったが、ソフトウェア/サービス、ハードウェアともに前年同期を下回った。ソフトウェアは前年に比べ2ケタの黒字だったが、ハードウェアは2ケタの赤字となった。

「数字だけでは、情報・通信システム部門は動きがないように見えてしまうかもしれない。しかし、量産系の事業と異なり、すぐに結果が出る事業ではないので、長期的に伸ばしていきたい」

今期の好調さを踏まえ、2010年第2四半期連結累計期間の業績予想は上方修正が行われた。売上高は自動車やエレクトロニクス関連分野を中心とした需要回復を考慮して前回予想より1,000億円増しの4兆4,000億円、営業利益は電子装置・システムや高機能材料を中心とした売上高の増加やコスト削減の推進から前回予想より450億円増しの1,700億円、純利益は前回予想から450億円増の1,000億円となっている。