米Motorolaが7月29日(現地時間)に2010年第2四半期決算を発表した。Android携帯を主軸としたモバイルデバイス戦略の効果が見え始め、スマートフォンの伸びが全体の大幅増益に貢献した。

携帯電話を扱うモバイルデバイス事業は売上高17億2400万ドルで前年同期比6%減だったが、GAAPベースの営業利益が8700万ドル。前年同期は売上高18億2900万ドルで営業損失2億8700万ドルだった。携帯電話の出荷台数は830万台で、そのうちスマートフォンが270万台。1月-3月は850万台でスマートフォンが230万台だった。全体では出荷台数が減少したものの、スマートフォンの出荷台数の伸びが売上高営業利益率の向上につながった。

Droid X

セットトップボックスやメディアサーバを扱うホーム事業は売上高8億8600万ドルで営業利益が2900万ドル。前年同期は売上高10億1300万ドル、営業利益1800万ドルだった。

Mototola MobilityのCEOであるSanjay Jha氏(Motorola共同CEO)は今後の大きな課題として「モバイルデバイスの利用体験とホームエンターテインメントの融合」を挙げた。米国では7月15日に発売になったAndroid携帯「Droid X」が爆発的な売れ行きを記録している。4.3型ディスプレイを搭載した同製品をMotorolaは「ポケットサイズのホームシアター」とアピールしている。

Motorola全体の売上高は54億1400万ドルで前年同期の54億9700万ドルからわずかに減少したが、GAAPベースの純利益が前年同期の2600万ドルから1億6200万ドルに増加した。