米Appleは7月28日(現地時間)、Webブラウザ「Safari 5.0.1」の提供を開始した。Safari 5の初のアップデートで、6月に発表された「Safari Exteisions (Safari機能拡張)」が利用可能になる。これに伴い同社はSafari機能拡張ソフトウエアを配信するポータルサイト「Safari Extentions Gallery」を公開した。

Safari機能拡張はHTML5/ CSS3/ JavaScriptなどWeb標準技術をベースとしており、Webアプリケーションの機能をいかんなく利用できるのが特徴。6月のSafari 5のリリースと共に開発者向けプログラム「Safari Developer Program」が始まった。Safari 5.0でも開発中の機能拡張の利用は可能だったが、開発メニューを通じて機能拡張を有効にする必要があるなど開発者向けの機能だった。Safari 5.0.1ではSafari機能拡張がエンドユーザー向けの機能として組み込まれ、標準状態のまま機能拡張さがしからインストール、アップデートまで利用できる。

Safari機能拡張を集めたSafari Extentions Galleryには、Safariブラウザを使ってextensions.apple.comにアクセスするか、Safari (v5.0.1以上)のメニューバーの「Safari機能拡張ギャラリー」またはSafariの環境設定の"機能拡張"内に用意された[機能拡張を取得]ボタンをクリックする。ギャラリー内のSafari機能拡張は、Install Nowボタンをクリックするだけで自動的にSafariに組み込まれる。Safariを再起動する必要はない。なおSafari以外のWebブラウザ、またはバージョン5.0以下のSafariブラウザでSafari Extentions Galleryにアクセスした場合、Safari機能拡張の閲覧は可能だが、[Install Now]ボタンが表示されない。

インストールしたSafari機能拡張の有効/無効や各種設定、アップデートなどはSafariの環境設定の"機能拡張"で行う。

Safari Extentions Gallery

Safari Extentions GalleryのEメール・カテゴリ。各Safari機能拡張は[Install Now]ボタンを押すだけですぐに利用可能になる

すでにギャラリーでは、ブックマーク、Eメール、ニュース、RSSツール、Twitterツールなど16カテゴリーで数多くのSafari機能拡張が公開されている。例えばTwitterの「Twitter for Safari」をインストールすると、開いてるWebページの関連ツィートやリアルタイムトレンド、Twitter検索などにTwitterバーから素早くアクセスできるようになる。「MouseGestures」を導入すると、進む/戻る、ウインドウやタブを開く/閉じるなどの操作をマウスジェスチャーに割り当てられる。

Safariの環境設定で機能拡張を管理する。上はSafariにマウスジェスチャー機能を追加する「MouseGestures」の設定画面

Twitter for Safariで関連ツィートをチェック

Safari Extentions Galleryで配信されている全てのSafari機能拡張は、不正に改ざんされないようにAppleが発行したデジタル証明書によって保護されている。またサンドボックス化により、ユーザーのパソコン内の情報への不正アクセスや、開発者が指定していないWebサイトとの通信などを防ぐ。