モノを購入して置き場所に困ったり、コストや維持管理が面倒と考える人ならば、積極的に"レンタルサービス"を活用していることだろう。DVDレンタルにレンタカー、中にはプロフェッショナルをレンタルする人材派遣など、世の中にはさまざまなレンタルサービスが存在する。ならば、かけがえのない"友達"もレンタルできたっておかしくない。そんな"友達"が必要な人にレンタルで貸し出す新サービス「RentAFriend.com」が米国で話題になっている。

サービスの利用方法は簡単。同サイトに情報を登録して、目的に応じた友人をサイトから捜すだけだ。RentAFriend.comに載っている例を紹介すれば、次のようなシチュエーションやアクティビティを同サービスでは想定しているという。

  • 初めて訪れる街での道案内
  • 一緒に映画やレストランに行くための相手
  • 各種特技を持った人の助けを借りる
  • 出張や旅行が多い人が、現地で一緒に共通の話題で話すための相手
  • ジムやスポーツなどのアクティビティに参加する相手

いずれも、1人での入場がはばかられるような場所や(中級以上のレストランでの1人飯やスポーツ観戦など)、スポーツなどのアクティビティでの人数合わせといった用途が多いようだ。また一方で道案内や特技など、他者のスキルを頼りにするようなケースも想定されている。RentAFriend.comでは、あくまで"プラトニック"な友人関係をうたっており、出会い系サイトではないことは前置きしている。

友人のレンタル価格は1時間あたり最低10ドル。あとは必要な技能やシチュエーションに合わせ、随時交渉するといったスタイルになる。日本でも結婚式などで友人が必要な人に臨時で人を集めるといったサービスが話題になったが、米国のこの新サービスは実際にどのように活用されていくのだろうか?

RentAFriend.comのトップページ。メシ友、ゴルフ友、ヨガ友…と目的にあわせて選べるもよう