ネットユーザの約6割が検索結果に満足していないことが、マイクロソフトがこのほど行った調査で明らかになった。

調査は、2010年6月、国内の30 - 40代のネットユーザを対象にネット上で実施。500人の回答を集計した。

その結果、全体の58.1%が「検索結果に欲しい情報が見つからない」と回答。このうち、35%のユーザが「検索した結果が多すぎてどこをみてよいかわからない」と答えた。また、51.2%のユーザが「1つの検索エンジンでは満足できない」と回答。2つ以上の検索エンジンを併用しているユーザは約半数にのぼり、その8割が「検索結果に満足できないから」と理由を述べている。

さらに、「検索後、欲しい情報を探すのに時間がかかる」と考えているユーザは84.7%。検索結果から求めている情報にたどり着くために、検索結果を複数ページにわたって閲覧している人は全体の25%程度にとどまり、7割のユーザが「検索キーワードを追加・変更」「検索エンジンそのものを変えてしまう」と回答。このことから、調査を行ったマイクロソフトでは、閲覧される検索結果は1 - 3ページ目程度であると推測している。

しかしその一方で、画像/動画/音楽などマルチメディアコンテンツの視聴やダウンロード、共有サービスの利用には、ユーザは比較的辛抱強く検索結果を参照しているようだ。これらのサービスを利用するユーザのうち「必要な情報が出てくるまで2ページ以上確認する」と答えた人は全体の92.8%を占めた。ただし、こうしたユーザのうちの約6割が「検索したキーワードで欲しい情報が見つからない」と述べており、同様に不満を抱いていることが伺える。

また、「テキスト検索以外に口コミの検索を行っている」とネットユーザは3人に1人の割合となった。このうち6割のユーザは「検索結果に新しい情報と古い情報が混ざっていることに不満を持っている」と回答し、口コミ情報には対して鮮度の高さを求めていることが示された。

一方、多くのユーザが検索結果の説明のわかりやすさに加えて、検索結果の画面の見やすさを求めているようだ。回答したユーザのうち2人に1人が「検索結果の画面が見づらい」と回答。「広告と検索結果の区別がつきにくい」といった意見など、複雑化する検索結果の表示方法に対する不満の声も挙がった。