【FXテクニカル】ドル円

89.00ラインを完全にブレイクしたため、次の下値ポイントとして88.00ラインが浮上してきた。今年3月4日には88.10-15レベルで下支えされ、5月6日には88.00ライントライの展開となったが、いずれも88円台は維持した。

USD/JPY 日足

今回の下落も88.00レベルで下支えされ、変則的なトリプルボトム形成となる。そうなれば3度同ラインがサポートとして意識されることとなり、このレベルでの底堅さを確認できるだろう。仮にその様な展開となった場合は、89.00ラインがレジスタンスとして上値を抑えるかどうか注目。逆に88.00ラインを下抜けた場合は、更に下落スピードが加速する可能性がある。

USD/JPY 1時間足

1時間足でみると、下落基調のトレンドチャンネルが今週に入り形成されていることがわかる。24日から25日かけて1度下抜けたかに見えたが、89.20レベルがサポートポイントとして意識されたため反転。しかし、昨日このポイントを一気に下抜けたことにより、下落圧力が増し、結果、89.00ラインもブレイクした。

今後もこの状況が継続するなら、88.00ライン割れがやはり視野に入る可能性がある。反転しても、トレンドチャンネルの上限が89.00ラインに重なる水準にあることから、上述したようにレジスタンスとして意識される可能性が高いか。

MACDを見るとドルショートカバーはありそうだが、やはり89.00ライン付近での上値追いは慎重に考えたいところだろう。

【FX テクニカルークロス円ー】豪ドル円

週明けの為替市場は、欧州債務問題が再び焦点として浮上したことから、リスク回避の展開が強まっている。この影響を受けたのが、高金利通貨の豪ドル。対円では、75.00の節目をブレイクするかどうかの分岐点に差し掛かっている。

豪ドル円 日足

まずフィボナッチで見ると、50.00%戻しで上値を抑えられて以降、下落圧力が強まっていることがわかる。更に、昨日は200日MAがレジスタンスラインとして上値を抑えたことにも注視したい。

現在は、23.60%レベルを下抜けていることから、節目のライン75.00割れが目先の下値ポイントとして浮上する。ただ、直近の動向を見てみると、75.00よりも74.00の方がサポートラインとして意識されているため、一気に試す展開も考えられる。

豪ドル円 1時間足

1時間足で見ると、トレンドチャンネル下限を下抜けたことにより、やはり短期的には75.00のライン割れが下値の焦点となりそうだ。仮に同ラインを下抜けた場合、ネクストターゲットをピボットで探ると、S1が74円前半にある。74.00のラインと共にサポートゾーンを形成する可能性もあり、ロングポイントとして注目したいところ。一方、上値は76.00のラインを再びトライするかが注目される。