Freescale Semiconductorは、同社のセンサ製品として次世代センサソリューション「Xtrinsic」および、Xtrinsicモーション・センシング・プラットフォームを採用した最初の製品として「MMA9550L」を発表した。同製品は、2010年第3四半期にサンプル出荷を開始する予定で、量産開始は2011年第1四半期を予定している。

Xtrinsicモーション・センシング・プラットフォームを採用した「MMA9550L」

同ソリューションは、高性能センサ機能、演算処理、およびカスタマイズ可能なソフトウェアを適切に組み合わせることで、差別化された多機能のセンサ・アプリケーションを開発できるように設計されており、自動制御機能が内蔵されていることから、今までホスト・プロセッサが行っていた複雑な演算を処理することが可能だ。

また、MMA9550Lは、多数のセンサ入力を管理し、システム・レベルの合理的な決定をアプリケーションの範囲内で実行することが可能な製品。3軸加速度センサの機能をプログラマブルなマイクロコントローラとオンチップ・メモリで拡張し、先進のモーション・センシング性能を実現することが可能。

3mm×3mm×1mmのパッケージ、14ビットの解像度、低ノイズ、さらに低消費電力をはじめとする携帯電話や民生用アプリケーションに不可欠の特性を兼ね備えた構成変更の可能なセンサ用ディシジョン・エンジンであり、最大12個の入力がセンシング・ハブによりシームレスに統合され、ハブはIICまたはSPIの設定が可能なスレーブ・ポートと連動して、較正、補正、およびセンサの機能に伴うシステム・アプリケーション・プロセッサの負荷を解消することが可能となっている。

また同社は、Xtrinsicポートフォリオの1つとして次世代マイクロコントローラ用のタッチ・センサ・ソリューション「Xtrinsicタッチ・センシング・ソフトウェア・スイート2.0」も発表している。これは、8ビット、または32ビット・マイクロコントローラに費用対効果の高いタッチ・センサ機能を提供するもので、2010年7月中旬より出荷を開始する予定となっている。