ニュージーランドの自然遺産を中心に、エジプトや日本の文化遺産など3箇所の世界遺産を巡る3D映像作品『FURUSATO-宇宙からみた世界遺産-』の上映会を、ニュージーランド政府観光局がこのほど都内にて開催した。

世界中の自然遺産の中でも、科学的にも物語的にも欠かせないニュージーランドの星空を織り込んだという『FURUSATO-宇宙からみた世界遺産-』

映画『おくりびと』でアカデミー賞を受賞した小山薫堂が手がける同作では、世界遺産の街に暮らす子どもたちの視線で"世界遺産"が語られ、地上の世界遺産の"魅力"を最新の4Kデジタルカメラによる超高精細3D立体映像で再現。「地球の箱庭」とも言われるニュージーランドの美しい自然風景を圧倒的なスケールで楽しめるほか、地球観測衛星「だいち」がとらえた神秘的な地球模様も紹介される。

中でも、印象的なのが、星空として初めて世界自然遺産登録への取り組みが行われているニュージーランド・テカポの星空。星空ガイドとして紹介されたEarth&Sky Directorの小澤英之氏が、北半球の日本からは見ることができない南十字星や大小のマゼラン雲などのきらめく星空を説明すると、来場者はうっとりと聞き入っていた。

美しい星空を守るためにテカポでは、街灯に傘をかぶせたり、光害を軽減するナトリウムランプを採用したりしているのだという (c)Fraser Gunn

また、ニュージーランド政府観光局 PRエグゼクティブ シャノン・ウォーカー氏は、「美しい自然とともに、ニュージーランドで有名なのが『オールブラックス』(ラグビーのニュージーランド・ナショナルチーム)。2011年9月9日は、世界で3番目に大きいスポーツのイベントであるラグビー・ワールドカップがニュージーランドで開催されます。この期間中は、ニュージーランド全地域でグルメや文化イベントを通して盛り上げていきます」とアピールしていた。

『FURUSATO-宇宙からみた世界遺産-』は、日本初の全天周超高精細立体視映像システムAtmosと、7.1chの立体音響を備えた、日本科学未来館ドームシアターガイア(東京・お台場)や、ワーナーマイカルシネマズで上映中となっている。詳細はこちら

ニュージーランド人の父と日本人の母をもつシンガーのKATも歌声を披露。先住民族マオリの言葉で「アオテアロア(白く長い雲がたなびく地)」という別名ももつ、ニュージーランドの美しい自然への想いを語っていた