STMicro、最大70V対応のハイサイド電流検出アンプを発表

      [2010/06/28]

    STMicroelectronicsは、最大70Vで動作する電源ラインの電流を直接正確に測定することで、電源管理/モニタ /セーフティ機器の設計を簡略化するIC「TSC103」を発表した。

    最大70Vのコモン・モード入力電圧範囲を持ったハイサイド電流検出アンプ「TSC103」

    通常、さまざまな車載/通信/産業機器システムにおける電流の検出は、直列シャント抵抗1個と配線した従来型アンプを使用して行われるが、この場合、設計の複雑化、電力損失の増大、精度の制約という課題があった。

    同製品では、高電圧の電源ラインに直接接続することで設計を簡略化することが可能だ。同方式では小型の検出抵抗1個のみで良いため、従来方式と比べて消費電力を抑えることが可能。コモン・モード入力電圧範囲が2.9V~70Vで、類似した競合製品に比べて高い精度で電流を測定することが可能だという。

    また、コモン・モード入力の電圧範囲はデュアル電源構成で-2.1V~65Vに設定することができ、コモン・モード電圧に対する精度に関して高い安定性を維持することが可能だ。さらに出力は測定した電流に比例し、マイクロコントローラのアナログ入力への直接接続が可能となっている。

    また同社では、TSC103に加えて、「TSC1031」も併せて発表した。TSC1031は、EMIフィルタ機能が強化され、電気ノイズの多い環境で性能を維持することが可能となっているもの。2製品ともに感度調節が可能なため、車載システム(24V)、通信機器(48V)、マルチLEDディスプレイ用バックライト、LED照明といったアプリケーションで使用が可能だ。加えて、完全な耐ESD仕様により安定した性能を発揮することが可能で、-40℃~+125℃の温度範囲で動作することができる。

    なお、2製品ともにSO8パッケージおよび小型のTSSOP8パッケージで提供される。単価は、サンプル数量購入時に約0.96ドル、オートモーティブ・グレード準拠の場合は約1.12ドルとなっている。

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