ランスタッドは6月25日、世界主要25ヵ国における労働者に対する意識調査「ランスタッド・ワークモニター」の調査結果を発表した。

同調査は、労働市場の動向に関する世界的なトレンドを調査することが目的とされている。2003年から同社本社所在地のオランダにて開始され、現在は欧州、アジアパシフィック地域、アメリカ大陸における世界25ヵ国で調査が行われている。

今回の調査では、世界的に職場満足度が高水準となった一方で、中国や日本、ハンガリーでの満足度の低さが浮き彫りとなる結果となった。

この職場満足度に対する調査項目では、グローバル平均で約70%の労働者が「現在の職場に満足」(「非常に満足」を含む)と回答しているのに対し、日本ではこの割合が40%と、調査対象となった各国の中で最も低い値となっている。

同社はこの点(職場満足度のグローバル平均が高いこと)について、「景気回復とともに世界の多くの企業で従業員向けのモチベーショントレーニング、パフォーマンスボーナスの再開などが行われている結果と想定される」という見解を示している。

とりわけ「スカンジナビア諸国のでは80%以上の回答者が現在の職場に満足をしていると回答、グローバルでも突出して高い満足度を示している」という結果になった。

今回の調査期間は2010年5月7日~5月18日で、調査対象は18~65歳の週24時間以上の勤務をする労働者(自営業を除く)。各国における最低調査人数は400名(日本は808名)となっている。調査対象国は、アルゼンチン、オーストラリア、ベルギー、カナダ、中国、チェコ、デンマーク、フランス、ドイツ、ギリシャ、ハンガリー、インド、イタリア、日本、ルクセンブルグ、メキシコ、オランダ、ノルウェー、スロバキア、スウェーデン、スイス、スペイン、トルコ、イギリス、アメリカの25ヵ国。

なお同調査では「職場満足度」のほかに、「労働と休暇の関係―国別レポート」「転職意欲と転職先を見つけられる可能性」「キャリアアップ意欲」といった項目について詳細なレポートが報告されている。

職場満足度「現在の勤務先にどの程度満足していますか?」(資料: ランドスタッド)