「なんで~」と叫びたくなるほど強烈なインパクトを発する「メロン熊」が昨年秋、北海道・夕張に"出没"。地元の名物である「メロン」と「熊」を合体させた"ありえない容貌"が受け、人気が爆発している。

この「メロン熊」グッズを販売しているのは、北海道夕張市の北海道物産センター夕張店。「メロン農家を荒らすヒグマがいる」と耳にした若狭翁斉(おうさ)店長(28)が、昨年秋、「そんな(悪い)ヒグマはこうしてやる~」的発想でデザイン。メロンと熊なら地元に根付いた土産品になると、商品化を決めたという。

こうして誕生した1個380円の「メロン熊マグネット」。顔の形やパーツはヒグマだが、その土台はメロンで、網目付き。顔の前と後ろの半球が磁石でくっつくようになっている。試作品を見た若狭店長は「イケル」と直感。その読みはあたり、9月に店頭に並べると「何これ~」と大喜びする客が続出。初回生産の1,000個は2カ月で完売したという。

「メロン熊マグネット」(380円)

"冬眠"に入ったのかどうか、いったんは店頭から姿を消した「メロン熊」だが、今年のゴールデンウィーク前にパワーアップして再登場。冬の間アイデアを練っていたという店長の自信作は、頭部(胴部?)部分から直接手足が出た「メロン熊四つ足マグネット」(580円)だった。

「メロン熊四つ足マグネット」(580円)

マグネットなのでこんな風にも使えます

「ヤバい、これはイケル」と"新型"メロン熊にさらなる魅力を感じた店長の読みはまたもや大当たり。新聞やテレビが相次いで「メロン熊」を紹介したことから、ネット上でも話題となり、ネット注文を中心にマグネットだけで800個売れる日もあったという。ちなみに現在、1番人気の四つ足マグネットのほか、ストラップや根付なども売り切れている。ネットでの予約注文は可能で、入荷があり次第(早ければ6月下旬)順次商品を発送していくという。

「メロン熊」がここまで人を引き付けるのはなぜだろう。「どう猛な熊とメロンとのギャップがいいんじゃないですか。威嚇している顔だけど、どこか一生懸命な感じがしますよね。アスファルトの中から出てきた大根のような一生懸命さっていうかな。力を抜かない姿に勇気づけられませんか」と若狭店長。そんな気も確かにするような……。

さらに『「メロンを食べ続けているうちに変貌した」という説と、「メロンに頭を突っ込んだらこうなった」という説があるようですが』と、熊の"メロン顔化"の原因についても聞いてみた。「それがわからないんですよ。徐々に分かってくるんじゃないですかね」と何とも思わせぶりな回答。ますます「メロン熊」から目が離せなくなりそうだ。