宇宙航空研究開発機構(JAXA)は6月9日、同日15時00分(日本時間)に6月13日の地球帰還を目前に控えた小惑星探査機「はやぶさ」の最終軌道修正となる「TCM-4」が正常に実施されたことを発表した。

これにより、はやぶさはオーストラリアのウーメラ実験場(Woomera Prohibited Area:WPA)内の回収部隊のいる地域への帰還がほぼ確実のものとなった。

TCM-4の完了により「はやぶさ」のカプセルは回収チームがいるWPAの東南部付近へと降下してくることがほぼ確実となった

なお、6月13日の地球再突入時には、WPA近隣のグレンダンボ市付近で、カプセルとはやぶさの再突入時に生じる光跡が見えることが見込まれているが、こちらは最高でマイナス5等の明るさとなることが予想されるとしている。

はやぶさの地球に接近する様子と6月13日の直下点の軌跡