IIJは6月1日、WANサービスを中心としたAT&Tジャパンの国内ネットワークアウトソーシングサービス関連事業を約92億円で買収すると発表した。

IIJとAT&Tジャパンはこの買収に伴って事業を引き継ぐための新設子会社を設立。この新設子会社の全株式を9月1日付けでIIJが現金にて取得する形態でAT&Tの買収対象事業を譲り受けることになる。新設子会社の名称は未定。また、AT&Tジャパンで対象となる事業を担当する約250名の従業員はすべて新設子会社に移管される。

今回売却対象となったAT&Tジャパンのネットワークアウトソーシング関連事業の通期売上高は約3億ドルとされており、AT&Tは国内で約1600社の法人顧客を持っている。

なお、AT&Tジャパンは今回の買収に伴い、同社の株式を15%保有するNTTコミュニケーションズに対してコールオプションを行使する予定だとしている。

IIJは今回の買収によって、AT&Tジャパンの国際関連サービスなどとのシナジー効果による事業規模の拡大を見込んでいる。