米AT&Tによれば、同社のiPhoneの売上のうち、40%ほどが企業ユーザーからのものだという。英Reutersなどが同社幹部の発言として報じている。一般にコンシューマ向けデバイスと認識されているiPhoneだが、ここで重要なのは売上の半分近くが企業ユーザー向けとなり、これまで企業向けモバイルソリューションの中核とみられていたRIMのBlackBerryやMicrosoftのWindows Mobileの牙城を崩しつつある可能性があることだ。

これは27日(現地時間)に米ニューヨークで開催されたBarclays Capital 2010 Global Communications, Media & Technology Conferenceでの、米AT&Tビジネスソリューションズ部門プレジデント兼CEOのRon Spears氏のコメントを引用したものだ。同氏はiPhoneの販売台数にこそ触れなかったものの、2010年に入ってからのiPhone売上の40%はビジネスユーザーに由来するという。Reutersによれば、アナリストらの予想として現在AT&Tの抱えるiPhoneユーザー数は約1,500万人で、これは同社契約ユーザーの17%に相当するという。

一方で、ライバルのRIMはBlackBerryで4,100万人のユーザーを抱えている。米国1国のユーザー数と全世界のユーザー数を比較することはできないが、BlackBerryがこれまで拠り所としてきた市場がiPhoneによって侵食されつつあるのだろうか?