FXオンラインジャパン アナリストチームが最新のデイリーレポートをお届けする。利上げサイクルがひとまず終息し、市場の焦点は債務リスクへと向かっている。このため高金利通貨としての妙味よりもリスク通貨としてとらえられる局面が多くなり、ショートバイアスが強まっている。

また、豪ドルをめぐるもう一つの焦点として、鉱山開発企業への課税強化の動向が挙げられるが、豪政府と大手資源系企業での熾烈な駆け引きが展開している。昨日は40%税率が緩和されるとの報が流れたが、今後の動向次第では豪ドルの売り買いを交錯させるメインの材料として市場の注目を集める可能性もある。

豪ドル円 日足

豪ドル円 1時間足

豪ドル円 SCT & RSI 1時間足

日足チャートでみると、今年前半の最大のサポートポイントであった76.00をブレイクした後、下落スピードが更に強まり、現在は72.00のライントライの状況となっている。

一方、上値は75.00の心理的ラインと共に76.00がサポートからレジスタンスラインへと転換するかが注目される。

1時間足で見ても、72.00-76.00のボックス相場へと入った可能性を示唆する状況となっている。

このボックスがどちらかに破られるまでは、74.00を中心にトレンドのバロメーターとして想定するのも面白い。

本日は74円以上で推移しているが、そこ短期指標のSTCをかぶせてみると74円ミドルから75.00レベルまで上昇する可能性があることを示唆している。

また、MACDでもロングサイン点灯の可能性が強まっており、欧州市場に入る前までは74.00のラインを底値に50銭、1円幅とポイントを絞りながらトレンドを見極めることが重要となろう。また、反落した場合も同様の姿勢が求められる。