日本アイ・ビー・エムは5月26日、1台に908個のプロセッサコアを搭載し、ワット当たりの性能が従来比8倍のx86サーバ「IBM System x iDataPlex 大規模並列処理モデル」を発表した。同製品1台の概算価格は197万円で、性能当たりの価格が従来より約65%下がっている。

IBM System x iDataPlex 大規模並列処理モデル(1台・2U構成)

同製品は、「IBM System x iDataPlex dx360 M3」にGPUを汎用化したGPGPUを2個搭載したもの。同製品のGPGPUは1個当たり448個のコアを搭載しており、並列処理でCPUの20~150倍の処理スピードを発揮する。

同製品1台で、CPUとGPGPU合わせて計908個のプロセッサコアにより、1.13T FLOPSの性能を実現する。

GPGPUは消費電力が大きく、多くの熱量を発するが、iDataPlexの高い冷却効率により、GPGPU用冷却ファンの設置が不要となっている。このファンの消費電力の削減により、消費電力当たりで従来比8倍の約1.5ギガFLOPSの性能を実現している。

同製品を42台1ラック構成とした場合、概算価格は9,570万円となる。

IBM System x iDataPlex 大規模並列処理モデル(1ラック・42台構成)