関西の老舗音楽番組『MUSIC EDGE + Osaka Style』(毎日放送 毎週月曜24:50~)の10周年記念ライブが22日、大阪市住之江区のZepp OSAKAで行われ、スガシカオ、Skoop On Somebodyらが1800人の観客を魅了した。

『MUSIC EDGE』10周年記念ライブで異色コラボを披露したスガシカオ(左)

『MUSIC EDGE』は、関西を中心に活躍するDJのU.K.が司会を務め、ゲストに迎えたアーティストの魅力をロケやトークなどさまざまな企画で紹介する音楽番組。この日のライブでは、スガが人気曲『夜空ノムコウ』、Skoop On Somebodyが新曲の『恋雨』ほかを熱唱。さらに、2001年の放送開始から昨年の春まで番組に出演していた、犬の着ぐるみ姿の名物アシスタント"ジョンさん"が久々に登場し、アーティストとの異色のコラボでファンを喜ばせた。

スガとジョンさんのコラボユニットは、その名も"ジョン・スガイ・ウォーカーズ"。スガがギターと歌、ジョンさんがベースを担当し、スガの『アシンメトリー』などを披露したが、脱力感たっぷりの見た目からは想像もつかないジョンさんの超絶プレーに会場は大熱狂。ノリノリのコール&レスポンスで観客を盛り上げたスガも、ジョンさんのプロ並の腕前には「本気でうまいんでビックリしたぜ!」と舌を巻いていた。また、Skoop On Somebodyもスペシャルユニット"Skoop John Somebody"としてジョンさんと共演。キャロル・キングの名曲『You've Got A Friend』を聴かせた。

10周年ソングのお披露目で、感激のあまり号泣するU.K.をなだめるSkoop On Somebody

そして終盤には、Skoop On Somebodyがこの日のために書き下ろした10周年記念ソングも披露。実はライブの冒頭、この曲の作詞が急遽U.K.に依頼される"むちゃぶり"が。曲を披露するまでのわずか2時間ほどで詞を書き上げるよう命じられたU.K.は、盛り上がるステージを尻目に、ひとり特別ルームに缶詰にされて奮闘。「この10年を振り返って、僕の番組への思いを詰め込みました」とようやく完成させた歌詞『十年の奇跡』を引っさげて舞台に登場し、観客とともに歌ったU.K.が感激のあまり泣き出す場面もあった。

前列左から、ジョンさん、U.K.
後列左から、Skoop On Somebody(TAKE、KO-ICHIRO)、スガシカオ

終演後には会見が行われ、"ジョン・スガイ・ウォーカーズ"の感想を語ったスガは「ジョンさんの気合がすごくて、会場が『え? マジなんだ!』みたいな空気になってビックリしました。お金を稼げるぐらいの演奏。でも、なんかひと通り弾けますよみたいな感じがおもしろくない!(笑)」と犬の着ぐるみを着た異色のパートナーを毒舌まじりに絶賛。また、Skoop On SomebodyのKO-ICHIROはU.K.に詞を託した10周年記念ソングについて「U.K.のリアルな言葉で曲をどう膨らませてくれるのかに期待していました。その期待以上のことを本番でやらかしてくれてうれしかった」と満足げに語っていた。

なお、この日のライブにはほかに近藤夏子、mihimaruGTが出演。公演の模様は5月31日、6月7日の『MUSIC EDGE + Osaka Style』で放送される。