京都大学(京都大学産官学連携本部)と大阪ガスは5月19日、エネルギー・環境関連分野などにおける技術開発や事業化推進を目的として、包括的な連携協定書を締結したと発表した。

京都大学と大阪ガスはこれまでにも燃料電池などの共同研究を行ってきたとのことだが、多様化した現代の技術開発ニーズに迅速に対応するため協定書を締結することになったという。

これにより両者間での人材や設備の相互利用が促進されるほか、学部や研究室を限定することがなくなることによって情報共有の範囲が広がる。そのため、大学に蓄積された広範な技術シーズと大阪ガスの技術ニーズとの迅速なマッチングが可能になるとされている。

なお、京都大学が民間企業と技術開発に関する包括的な連携を行うのは初めての試みとされ、同大学では今後も知的財産の効果的かつ効率的な社会還元を行うとしている。

今回の包括的連携協定書(正式名称は「京都大学と大阪ガス株式会社の組織対応型包括連携協定書」)の発効日は2010年5月19日となる。