経済産業省は5月18日、「平成21年度IT人材育成強化加速事業(CIO育成カリキュラム策定事業)」の一環として、CIO人材育成教育のためのカリキュラム実証・普及事業に関する公募案件を発表。委託事業者の公募を開始した。

同省は「IT経営」について「全体最適が実現されているのは約3割」であり、残りの約7割の企業は部門最適化の段階にとどまっていると指摘。そのギャップについて、「ITの利活用とCIOの存在有無」に関連性が見られるとしている。

このような背景をもとに同省は、キャリアパスの未整備などによって不足しているCIO人材の育成を目的として、実証に必要とされる「テキストの開発」や「CIO育成カリキュラム実証事業」「CIO育成カリキュラムの利活用促進に向けた普及事業」の3つの事業を委託事業者とともに実施する。

公募要項によれば、同案件の予算規模は2460万円とされており、事業は2011年3月31日まで実施される予定となっている。

公募の受付は5月18日より開始されており、公募説明会は5月24日に経産省にて開催される(公募締切日は6月9日)。