昭和電工は4月28日、同社のHDD事業における主力生産拠点の1つである昭和電工HD シンガポール社(SHDS)のハードディスク生産能力の増強を決定したことを発表した。

これにより、SHDSに新たなクリーンルームが設置され、2010年度以降、順次生産ラインが導入される計画とするほか、現在SHDSの保有する2工場を2010年秋ころをめどに1工場に統合し、生産効率向上を狙う。

また、同社は現在、SHDSのほか、千葉県、山形県、台湾にも生産拠点を有しており、これらの生産ラインにおいても生産能力向上のための投資を行い、各拠点の生産能力を総合的に引き上げていくことも予定している。

これらの生産能力増強に必用な費用は約100億円と見られており、設備完工日程は2011年3月を予定。これにより全拠点の生産能力は2011年4月以降には2010年3月末時点より月産で300万枚多い月産2,500万枚体制が構築されることとなる。