FXオンラインジャパン アナリストチームが最新のデイリーレポートをお届けする。ギリシャの財政問題に未だ糸口が見えず、あらたなネガティブ情報ひとつでトレンドがリスク回避へと転換する可能性が常に考えられる。また、ギリシャ以外でも同じように財政赤字に苦しんでいる国がある以上、仮にこの問題が下火になっても市場は次のターゲットを探す可能性もあることから、しばらくユーロへの売り圧力は消えそうにない。

USD/JPY 1時間足

ただ、短期的にはシカゴIMM市場でユーロのショートポジションはかなり積み上がっており、これ以上ショートを積み増す前に、一度ポジション調整のショートカバーが強まる場 面は今後も見られよう。 上記のことを踏まえチャートを見ると、本日のUSD/JPYは93.80-94.00円での小幅な推移となっている。リスクテイクが強まれば、目先は94.00のラインを完全上抜けるかが焦点だろう。ここを抜ければ再び94.40が上値ターゲットとして意識される。ここでダブルトップを形成すれば94.00割れへ向け再度反落、突破すれば95.50を上抜け、96.00を目指す展開となるか注目だろう。

一方、リスク回避の場合、下はやはり直近93.80円をしっかり抜けるかが目先のポイントだろう。このレベルをブレイクすれば、93.40-93.20円辺りが次のターゲットとして浮上しよう。

また、フィボナッチを重ねてみると94.00を下抜けた場合、23.60%レベルの93.98を抜け、38.20%レベル93.74で反転している。

今後は、ここから23.60%レベル93.98を再度トライして、上抜けるか反落するかが焦点となろう。現状、ユーロショートカバーの勢いが衰えており、リスク回避から93.98―94.00トライに失敗し、50.00%レベル93.55が視野に入ると思われる。